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地球生活は魂の修行場:循環農法再読⑭ ![]() 横浜から北鎌倉に転居して25年になる。円覚寺暁天座禅会に参加したのがきっかけで毎朝坐禅を組み、空の思想を説く「般若心経」を唱えている。循環農法の再読を開始してから、循環農法と「般若心経」の世界がオーバーラップしてきた。
「般若心経」は難解である。いろいろと本を読んだり、説法を聴いたりしているがいまだに「般若心経」の本質を理解するには至っていない。そういう未熟な状態での考えであることを断っておきたい。
取りあえず坐ってみよう ―体験!円覚寺暁天坐禅会― http://www.kitakama-yusui.net/tokusyu/zen-2.html
「ニンジンから宇宙へ―よみがえる母なる大地―」の中で、赤峰勝人さんはニンジン畑で「人間も植物も水も光も、宇宙のすべてがつながり、すべてが循環している」と観じとった。光合成と食物連鎖を通じて無機物→有機物→無機物の果てしない循環が行われていることを理解した。
植物(生産者)が太陽の光のエネルギーを一気に吸収し、無機物である二酸化炭素と水から生物のエネルギー源である有機物を合成するのが光合成だ。光合成の際、有機物と一緒に酸素も生み出される。
植物の体の中に蓄えられた有機物は、食物連鎖を通して無機物に返る。植食性動物は植物を食べ,さらに肉食性動物は植食性動物を食べ,体内で必要な有機物をつくり出す。最終的には分解者と呼ばれる細菌類と菌類が、死んだ生物体や排出物を分解し、有機物を植物が利用できる無機物(肥料)に戻す。
全生物は光合成の結果生まれた酸素を使って呼吸をすることで、有機物からエネルギーを取り出し、様々な生命活動をおこなっている。エネルギーが消費される際に,二酸化炭素と水、熱エネルギー放出される。熱エネルギーは,生態系外,最終的には宇宙空間に放出される。
般若心経では観自在菩薩が悟りを求めて修行中、仏弟子の舎利子に「この世のあらゆるものには実体がない。実体がないのだから、あらゆる存在は増えることもなければ、減ることもない。すなわち、縁起の法則に従って去来を繰り返すだけ(「般若心経の世界」日本文芸社)」と説く。
「ニンジンから宇宙へ―よみがえる母なる大地―」 5月の穏やかな日、私は、畑の中で一人ニンジンを間引いていました。間引いたニンジンを、じっと見つめていた時です。突然見えたのです。土にまみれたニンジンを通して、宇宙の仕組みが、すべて観じとれたのです。そうだすべて回っているのだ!
大地に蒔いた種子は芽を出し、土と水と光に育てられ、葉を付け、実になる。緑は酸素を作り、茎や根や果実や葉は、人間を含む動物の食べ物となり肉体を作り命をつないでくれる。人や動物の食べたものはやがて堆肥となり、発酵させ、微生物に食べさせて、再び土に返ってくる。植物の体内を通過した水は、葉から蒸散作用により空中に出て、冷やされて雨となり、その雨は作物の命を育てる。人間も植物も水も光も、宇宙のすべてがつながり、すべてが循環しているのだ。
地球の命も、地球上に住む微生物や昆虫、蛇、蛙、鳥や動物、人間、みんな植物の命を食べて初めて命が誕生するのだ。その命を育てる土ほど素晴らしいものはないのだ。土からできた草木を動物が食べ、その食べ物を消化してくれるのは、体内に住む微生物(腸内細菌が作り出す分解酵素であり、食べ物の中からエネルギー取った残りのカスは、自然界に住むハエやウジ虫、微生物たちによって完全にエネルギーを使い果たし、有機から無機に変わって初めて水と合体して再び植物の体内に入り循環する。
気がついてみると、自分のものなど、何ひとつないのだ。彼らも私たち人間も、命のサイクルにおいてはまったく同じなのだ。何ひとつ特別なものも秀でたものもなく、同じ重さで、この宇宙の循環という輪の中に仕組まれているのだ。これが、地球や人間も含めたすべての生き物を生かしてくれる、大宇宙の法則だったのだ。
摩訶般若波羅蜜多心経(まかはんにゃはらみたしんぎょう) 観自在菩薩(かんじざいぼさ) 行深般若波羅蜜多時(ぎょうじんはんにゃはらみたじ) (以下略)
現代語訳『般若心経』(般若心経の世界 日本文芸社) 観自在菩薩は、悟りを求めて修行していたときに(行深般若波羅蜜多時)、世の中のあらゆる存在は五つの構成要素(五蘊)からできていることを悟った。
その五つとは色受想行識であるが、その本体は実体のないものであるということ(五蘊皆空)も同時に悟り、一切の苦疫から(人々を)救済したのである。
シャーリプトラ(舎利子)よ。世の中のすべての物質的現象(色)は実体がない(空)のである( 色即是空)。実体がない(空)であるからこそ、物質的現象(色)は存在し得るのである(空即是色)。
(それはどういうことかと言えば、およそ世の中のあらゆる存在現象というものは、『縁起の法則』によって成り立っているからである。縁起といのは、ある原因に一定の条件が加わって結果を生み出すことである。たとえばまず種子があり、それに水・光・空気などの条件が加わって発芽し、収穫されて米などとなる。水や光などの条件がなければ発芽することもないし、結実して人に食べられることもないのである)
このようであるから、物質的現象はすなわち実体がないということなのであり(空不異色)、実態がないということは、物質的現象なのである(空即是色)。(つまり、色と空は本質的に異なるものではない。)
そして、存在の他の構成要素である受想行識についても色についてと同じことが言えるのである。(受即是空・空即是受、想即是色・空即是想、行即是空、空即是行、識即是空、空即是識ということがいえる。物質的現象と同じく精神的現象についても実体がないということである。)
この世のすべての存在するもの(諸法)には、実体がないという性質(空相)があるのだ。(実体がないのであるから)世の中のあらゆる存在は、生じたものでもなければ、滅したものでもない(不生不滅)。従って汚れたものでもなければ、清浄なものでもない(不垢不浄)。また、あらゆる存在は増えることもなければ、減ることもないのである(不増不減)。(すなわち、縁起の法則に従って去来を繰り返すだけなのである。) (以下略)
by kitakamayunet
| 2021-07-25 16:56
| 里山・六国見山と生物多様性
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タイトル : 魂(心)は回っている:循環農法再読⑮(完)
般若心経と光合成:循環農法再読⑮両親の遺影となつめに入った初孫の遺骨 「ニンジンから宇宙へ よみがえる母なる大地」で赤峰勝人さんは、最愛の長男をわずか1年4か月で亡くし、12年間、長男の生と死の意味を問い続けた。そして一本のニンジンから宇宙を覗くことで、長男の生と死は、肉体の死がどういうことなのかを教えてくれるためだったと理解した。「肉体は光、空気、食べ物が無ければ生き続けることはできない。しかし、魂(心)は目で見ることのできない宇宙エネルギーだから、永遠に無くなることはない。魂(心)は、回っている...... more
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