参加者二人が薪割りにチャレンジ6・5六国見山手入れ（下）

　6月5日、六国見山森林公園で下刈りと台風被害木の片付けを終えた後、時間があって余力を残していた参加者二人が薪割りにチャレンジした。薪割り斧は今年度のセブン-イレブン記念財団-の助成金で薪割り斧を購入した。間伐や強剪定した樹木の多くは玉切りして集積してある。時間の経過とともに土に返ってくれるのだが、少々、もったいないと思って申請し、認められた。

　薪割り用の丸太は事前に30ｃｍ程度に玉切りしたコナラとヤマザクラ。最初に薪割りに慣れたコーチ役が斧を振り起したが、きれいに割れなかった。数回、試みてようやく割れた。続いて初心者がコーチ役のアドバイスに基づいてチャレンジしたが、一回でスパッと割ることはできなかった。どうやら丸太が長すぎたようだ。次回は20～25ｃｍ程度に短く玉切りした丸太を用意したい。

　薪は燃料にし、燃やしてできた灰は畑に撒くつもりだ。赤峰勝人さんが40年かけて確立した循環農法は「石灰は酸性土壌の中和剤として、またはカルシウムの補給の目的で非常によく使われているようですが、循環農法では決して使ってはいけません。なぜなら、コンクリートの原料である石灰を撒き続けているとだんだん土が硬くなり、生きた土の虫や微生物を殺し、果ては不毛の地となってしまいます」と石灰の使用を強く戒めている。

循環農法の教えに従って野口農園では、循環農法に接してからは、石灰は使っていない。石灰の代わりとして使っているのが灰と炭。灰の主成分元素はカリウムやカルシウム、マグネシウムで、水に溶けると強いアルカリ性になるという。木炭のおもな成分は、炭素だ。炭は原料である木材から、煙（熱分）だけを取り去ったものだと考えていいのだそうだ。