下草が猛烈に成長、苗木取り囲む6・9六国見山手入れ

　6月9日、北鎌倉湧水ネットワークは六国見山森林公園で植樹したヤマザクラとイロハモミジの苗木の周り中心に下刈りを実施した。平日かつ、中核メンバーが法事や旅行中のため、参加者は少なく3人だった。この人数は森の手入れに必要な最低人数だ。森の手入れでは不幸にして事故が発生した場合、当事者、当事者を介護する人、救急車の出動要請など関係方面に連絡する人が必要とされる。

　それにしてもこの時期の下草の猛烈な成長ぶりに驚かされた。1～2カ月前に下刈りしたのに、下草が苗木を取り囲み、ツルが絡みついていた。関東森林管理局のHPでは「下刈・つる切」について「苗木の生長を邪魔する雑草を刈ったり（下刈）、木にからみついたつるを切ってやります（つる切）。この作業を毎年1回～2回、苗木が雑草に負けないくらいに育つまで、5～8年間続けます。作業は、雑草がいちばん生長する暑い時期が本番。木を育てる仕事の中でも一番きつい仕事です」としている。

下刈り前

下刈り後

北鎌倉湧水ネットワークが六国見山での里山再生活動を開始して以来のヤマザクラやイロハモミジなどの苗木の累計植樹本数は1033本となったが、「下刈・つる切」を怠るならば、苗木の成長は望めない。今年になってヤマザクラ11本、ヤマツツジ20本、ドウダンツツジ20本、ヤマアジサイ27本を植樹した。この日の参加者の年齢は80歳、79歳、73歳だ。3人とも年齢の割には元気だ。この日も気持ちのいい汗を流しながら、予定していたエリアの下刈りを終えた。だが、「苗木が雑草に負けないくらいに育つまで、5～8年間続けます」というころになると、次世代へのバトンタッチが是非とも必要だ。中核メンバーは「身体が動く限り活動は続ける」と意気込んでいるが、それは時間との勝負でもある。