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熱心にメモを取る厚地さん ![]()
里山再生活動は息の長さが求められている。林業の世界には「木一代、人三代」という名言がある。植林してから伐採に至るまでには数十年以上の長い時間が必要だ。現在行っている手入れは孫やその先以上の世代のためであって、手入れしている当事者がその成果を自分の目で確かめることはできない。「六国見山を神奈川県きってのヤマザクラの名所にする」という目標を掲げてヤマザクラの苗木を植樹しているが、目標の実現は30年以上先になるだろう。今年の7月に74歳になった。目標達成を自らが確認することはまず不可能だと思う。
厚地さんはわたしにとって孫の世代に当たる。その世代が里山や里山再生活動に興味を持ってくれることは大歓迎だ。日本の自然環境問題、将来について強い関心を持っているという厚地さんは、探求心が旺盛だった。わたしの話に耳を傾けて熱心にメモを取った。厚地さんは「今回の里山訪問や今までのイギリスで得た経験をもとに報告書のような物を書けたらと思っています」とのこと。どんな報告書ができあがるのかとても楽しみだ。案内したルートは下記の通りだ。 【案内ルート】 六国見山森林公園南口→神奈川県有地林→畑→六国見山山頂→2019年の台風15号と19号の爪痕→展望台→夫婦桜→2011年に植樹したイロハモミジ→富士山、丹沢、男体山、日光白根山、上州武尊山、赤城山が一望できる絶景スポット→クリ、コナラ、クヌギの苗木を植樹したエリア→ヤマザクラの苗木をまとめて植樹した場所→六国見山森林公園南口
わたしは六国見山森林公園南口でまず、六国見山の歴史について説明した。畑では**「循環農法」を参考に里山再生活動の副産物である循環資源の炭、灰、チップを使って有機・無農薬栽栽培している野菜を見てもらった。
サトイモと背比べ ![]() ![]() ![]() ![]()
クリ拾いが出来て笑顔がこぼれた ![]() ![]() ![]() 六国見山森林公園展望台では六国見山の森が育んだ水の循環について話した。が育んだ水は主に南北二つのルートで相模湾に流れ込む。一つが南斜面からの明月川→柏尾川ルートで、もう一つが北斜面からの砂押川→柏尾川ルート。柏尾川はさらに相模国(さがみのくに、現在の神奈川県の大部分)と武蔵国(むさしのくに、現在の東京都や埼玉県、神奈川県の北東部)の国境をなしていた境川と合流し、片瀬海岸に到着する。
かつて相模、伊豆、武蔵、上総、下総、安房の六国が一望できた展望台 ![]() ![]() 2011年に最初に植樹したイロハモミジの苗木も見てもらった。植えた時は樹高が2m位だった。今ではそれが5~6m位にまで成長した。命を継承するために「モミジのヘリコプター」(翼がついたようなプロペラ状の種子)を付けている苗木もあった。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() *六国見山の歴史 六国見山(海抜147m)は鎌倉の典型的な里山で、1千年以上前から人間と自然が調和・共存・共生してきた。六国見山の名は相模、伊豆、武蔵、上総、下総、安房の六国が一望できたことに由来している。六国見山は昭和40年代までは段々畑と雑木林、一部が針葉樹林で構成されていた。段々畑で栽培された野菜は、鎌倉で消費される野菜の殆どを賄っていたと言われている。1965年(昭和40年)、六国見山の土地所有者が「北鎌倉台土地区画整理組合発起人会」を設立したことで、六国見山は大きな変貌を遂げた。区画整理事業の完成は2003年。この事業により六国見山に高野台住宅(第一工区、第二工区)、神奈川県立大船高校、六国見山森林公園が誕生し、人間と自然の新たな関係がスタートした。六国見山の麓の住宅地の台の杜は、区画整理事業とは別の宅地開発事業「北鎌倉宅地開発」で誕生した。「北鎌倉宅地開発」は2001年からスタートし、高野台住宅第二工区の宅地開発と連動していた。台の杜の宅地造成工事で発生した土砂が高野台住宅第二工区の宅地造成に使われた。台の杜は室町時代から南北朝時代にかけての俗称、「鎌倉石」の石切り場の跡だった。
**【循環農法】 「生きた土とは、その土地の草、菌、虫がたっぷり入って、きちんと『仕事』をしていなければなりません…その畑に生える草は、雑草というものではなく、その土にとって、とても、大切なものです。窒素やリン、カリウムなど土に必要な栄養素の中で、とびぬけて多いのがカルシウムです。土は大量のカルシウムを必要としており、このカルシウムを集めてくれるのが草なのです。その草を、作物を収穫した後にトラクターで土にすき込んでしまいます。この後が、『神虫』『神菌』の出番です。土の中の昆虫や微生物が、せっせと草の死骸を食べて、糞にし、草を土に反してくれるのです。農薬や化学肥料を撒き続けてきた畑で、草をすき込んでも、何か月たっても草はそのままです。土の中で活動してくれるはずの虫や菌が農薬や化学肥料のために死滅してしまっているからです」
by kitakamayunet
| 2022-09-13 09:36
| 鎌倉の美しい里山継承PJ
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