田邊アトリエノア社長と龍隠庵整備でコラボ9・17六国見山手入れ（下）

怪力姉妹が伐採木集積で大活躍

9月17日、北鎌倉湧水ネットワークは龍隠庵復興に向けて境内整備を担当しているアトリエノア一級建築士事務所の田邊能久社長と裏山の整備で協働作業を行った。田邊社長との本格的なコラボは今回が初めてだ。日程が合えば今後もコラボしていく。午前9時過ぎから始まった幹の途中が裂けたコナラの大木の伐採作業は、難産の末に午後1時過ぎに終了した。残暑が厳しかった。参加した皆様、本当にお疲れさまでした！

　最初に田邊社長から龍隠庵裏山の伐採計画の説明を受けた。これに基づき、この日は傾斜地の樹木を伐採することにした。しかしターゲットの常緑樹に近寄ると、樹液をオオスズメバチの集団が吸いに来ていた。危険なので傾斜地の樹木の伐採は、オオスズメバチの活動が不活発になる11月中旬以降に実施することにした。

　方針変更して尾根道沿いの幹の途中が裂けて危険な状態になっているコナラの大木を伐採することにした。ただ、このコナラの大木、幹の上の方が隣りの常緑樹の幹と重なり合っており、一見して一筋縄で倒すことが難しそうだった。順を追って伐採シーンを振り返ってみる。

【コナラの大木伐採】

掛かり木となることを前提にコナラの大木を伐採した。根元に近い部分を玉切り、集積した。コナラの大木の伐採を円滑に進めるために、周りの常緑樹も伐採した。ここで男性参加者があっけにとられるほど怪力姉妹が大活躍した。

【掛かり木の原因となった常緑樹伐採】

ここからが田邊社長の卓越したツリークライミングの技の見せどころだった。ターゲットの常緑樹は曲がっているため直接登れない。なので、隣の直立している常緑樹の幹に命綱を巻きつけた。参加者からは「どっちの常緑樹を伐るのかな？」と疑問の声も上がったが、これは作業手順に則っとったものだった。

本命の常緑樹伐採に成功！

常緑樹玉切り、集積
【掛かり木となったコナラの大木ロープで牽引】

　掛かり木となったコナラの大木を玉切りできる場所まで参加者が力を合わせて5倍力牽引ロープを使って引っ張った。

作業狩猟後