令和5年最初の鎌倉禅研究会に参加（1・12円覚寺）

1月12日、円覚寺で開催された令和5年最初の鎌倉禅研究会（https://www.facebook.com/kamakurazenken）に3年ぶりに参加した。ブランクが生じたのは鎌倉禅研究会がコロナ禍で2021年と2022年は、年初に開催できなかったためだ。

この日の鎌倉禅研究会のプログラムは第1講が小川隆・駒澤大学教授の「中国の禅と日本の禅―道元・盤珪・白隠」、第2講が横田南嶺・円覚寺派管長の「今、改めて盤珪禅師に学ぶ」だった。道元禅師と白隠禅師については二人の解説本などを読み、少々知識はあるが、恥ずかしながら盤珪（ばんけい）禅師についてはほとんど知識がなかった。

お二人のお話を伺って盤珪禅師（1622 – 1693）は江戸期、白隠禅師と並び称された臨済宗の名僧で、臨済禅の特色である公案禅を否定し、「不生の仏心」を説く独自の「不生禅」を創始した。「不生禅」とは「人は生まれながらにして不生不滅の仏心をもつと説き，形式的な座禅修行を否定し，日常生活そのものが座禅に通じると，通俗平易な言葉で人々にさとした」（コトバンク）。

鎌倉禅研究会は通常、建長寺で開催されるのだが、年初は円覚寺での開催されるのが恒例となっている。この年初の鎌倉禅研究会には万難を排して参加することにしている。理由は大変お世話になった鎌倉禅研究会の主管をされている高井正俊・建長寺元宗務総長にお会いできるからだ。鎌倉禅研究会終了後、北鎌倉駅近くの和食鈴や（0467-22-4445）で簡単な夕食を取りながら久しぶりに懇談した。嬉しくもあり楽しかった。いい一日を過ごすことが出来た。