湧水使ったパン屋さん目指す新規参加者登場11・18六国見山手入れ

下刈りにチャレンジする吉田浩気さん（右）

　北鎌倉湧水ネットワークは11月18日、8人が参加して夫婦桜の周辺の下刈りを行った。この日は鎌倉アジサイ同好会の石川晃一が参加してくれて、ヤマアジサイの苗木の周りの下刈りをしてくれた。さらに嬉しいことに団塊ジュニア世代よりも若い世代の吉田浩気さんが初めて手入れに参加してくれた。

吉田さんは鎌倉市在住で「地元の自然や文化に根差したパン屋をやりたいと考えており、六国見山の湧水でパンを仕込んだり、地場野菜を使ったパンの製造や、山林で出た間伐材を薪窯の燃料にしたりと、地域資源の循環の輪をつなぐ事業をしたいと考えております」とのことだ。北鎌倉湧水ネットワークは六国見山の湧水を有効利用するために発足した。そして、里山再生活動を始めて以来、間伐材の有効活用にも取り組んできた。

　吉田さんは神奈川県森林インストラクターの資格を持つ伏尾真守さんの指導で、剪定ばさみを使って、ヤマツツジの苗木の根っこの周りの下刈りをした。いきなり刈り払い機を使って下刈りすると誤伐する恐れがあるので、面倒ではあるがこの作業はとても大切だ。お陰でヤマツツジの苗木の周りはとてもすっきりした。来年の初夏にヤマツツジ朱色の美しい花を咲かせる光景が目に浮かぶ。

下刈り前

下刈り中

下刈り後

伏尾さんにはヘッジトリマーの使い勝手も試しもらった。伏尾さんの感想は「便利だが重いのが難点」とのことだった。

　鎌倉アジサイ同好会の石川さん（左）と挨拶を交わす吉田さん（右）。こうした新たな出会いが何かを生み出すきっかけになるだろう。

石川さんのお陰でヤマアジサイの周りの下刈りは一段落。ヤマアジサイの小径づくりは夢物語ではなくなったと思う。

下刈り後

夫婦桜の周りもう一息だ。植物の生育条件良く、下草の成長が早いのと斜面地なので下刈りが大変だ。

下刈り前

下刈り中

下刈り後

ヤマザクラの樹林地の下刈りは着々と進んでいる。