幻の江戸野菜「寺島ナス」の育て方勉強会に参加7・18

　7月18日午後、ＮＰＯセンター鎌倉で開催された幻の江戸野菜「寺島ナス」の育て方の勉強会に参加した。講師は江戸東京・伝統野菜研究会副代表の渡邊和嘉さんで、知己の渡邊公子さん（染色家、游風代表、「ふらっとカフェ鎌倉」代表理事）から案内をいただいた。

　6月30日、渡邊公子さんから分けてもらった「寺島ナス」の苗を2本、再移植したが、とても元気に育っている。ただし、この日の勉強会で分かったことは、元気に育っているのは台木から出た芽だった。「寺島ナス」は台木から出た芽に取り囲まれて存在感が薄くほっそりとしていた。

元気いっぱいの台木から出た芽

これが「寺島ナス」

　渡邊副代表のアドバイスで、さっそく翌日の19日朝、畑に行って台木から出た芽を切り取った。これは「寺島ナス」の苗を譲り受けて育てている鎌倉「御代川」本店（http://www.miyokawa.co.jp/）の御代川幸枝社長も同様だった。御代川社長は本店の建物の外で、発泡スチロールの箱で育てていた。勉強会後の懇親会の会場が「御代川」本店だったので、御代川社長は渡邊副代表の指導で台木から出た芽を切り取った。

生長のエネルギーを枝葉や根の生長の方に回すために第1果（最初についた実）は早めに摘む

　「寺島ナス」の育て方勉強会に先立ち、江戸東京・伝統野菜研究会（http://edoyasai.sblo.jp/article/181712935.html）の大竹道茂代表が、鎌倉大根発見の経緯などを説明してくれた。

　この日の午前中、緑色のナスを初収穫した。苗は畑仲間のトラットリア　フォンテの原千夏さんからいただいた。原さんによれば「緑色のナスは翡翠茄子の仲間の緑茄子です。皮を剥いて麻婆茄子などにしていただくととても柔らかくて美味しいです」とのこと。

この日の勉強会では3本仕立て、切り戻し、肥料の与え方など「寺島ナス」だけでなくナス全般の育て方を学んだ。今後は学んだ知識を元に畑に植えてあるナス全部をしっかりと育てたい。

オーガニック食材のイタリア料理：トラットリア　フォンテ

https://kitakamayu.exblog.jp/29607705/

◇台木（施設園芸ドットコムより転載）

1. 台木（だいぎ）とは？

「台木（読み方：だいぎ）」とは、接ぎ木をするときに土台となる植物のこと。台木の上に接着して花や実をつける植物のことは「穂木（読み方：ほぎ）」と呼びます。接ぎ木をすると、台木と穂木、それぞれの特性のいい所どりをすることができます。

２.接ぎ木の方法と台木選びの基本

上部を切り落とした台木の切り口に穂木の切り口を合わせ、接合部分を専用のテープやバンド、クリップなどで固定するのが接ぎ木の基本です。台木と穂木の切り口にある「形成層」という分裂組織同士がくっつき、傷口で新しい細胞をつくることで、両者の間で養分や水分が行き来できるようになります。

３.【作物別】おすすめ台木と選び方のポイント

ナス

連作によって発生しやすい青枯病・半枯病・半身萎凋病・ネコブセンチュウなどに抵抗性を持つ台木を選びましょう。低温伸張性も持つ品種なら冬春の栽培でも安心です。

★おすすめ台木：トルバムビガー（カネコ種苗）、トナシム（タキイ種苗）など