ヤマアジサイの新名所作りに手応え3・15六国見山手入れ（上）

息の合ったヤマアジサイの周りの手鎌を使った下刈り

下刈り後

　北鎌倉湧水ネットワークは3月15日、六国見山森林公園で11人が参加して定例手入れを実施した。手入れの内容は、下刈り、玉切りして、積み重ねた丸太の移動、ヤマザクラに絡みついたツルの切断などで、場所は展望台に近いヤマザクラの樹林地と、公園南口に近い通称「さくら平」周辺。

【展望台に近いヤマザクラの樹林地】

　展望台に近いヤマザクラの樹林地での作業は、昨年、植樹したヤマアジサイの苗木の周りの下刈りだった。ヤマアジサイの苗木を取り囲むように生えている下草を手鎌とトリマーを使って丁寧に除去した。いきなり刈り払い機を使うとヤマアジサイの苗木を誤伐してしまう恐れがある。参加者の息の合った手際のいい作業ぶりに感服した。

ヤマアジサイの苗木は昨年までに800本植えた。今年は六国見山をヤマアジサイの新名所「六国見山千本ヤマアジサイ」にするために、さらに200本の追加植樹を予定している。いくら植えても、手入れをしなければ苗木は下草に呑み込まれて消えてしまう。この日の作業を見ていて、ヤマアジサイの新名所づくりへの手ごたえを感じた。

下刈り前

下刈り後

【公園南口に近い通称「さくら平」周辺】

「さくら平」はかつて段々畑だった。戦後の拡大造林政策でスギやヒノキが植樹されたが、2019年に上陸した台風でその多くがなぎ倒された。なぎ倒されたスギとヒノキを玉切りして、一番上のかつての段々畑のへりに積み重ねた。

しかし、腐食が進みぐちゃぐちゃになり、景観を損ねるようになった。若い世代の参加があったので、この日は一気に上と下のかつての段々畑の間の斜面に移動した。

ヤマザクラに絡みついたツルの切断前

ヤマザクラに絡みついたツルの切断作業ヤマザクラに絡みついたツルの切断後

植樹したヤマザクラの苗木の周りの下刈り

植樹したヤマザクラの苗木の周りの下刈り後