神奈川県有竹林の筍がようやく生え始めた4・4

希少な筍ゲットで満面の笑み

4月4日、六国見山里山再生活動を担う中核メンバーに声掛けして、神奈川県有竹林のタケノコの生え具合を総勢5人でチェックした。例年なら3月下旬に生えてくるはずのタケノコの姿が4月に入っても見えないでいた。繰り返し寒波が襲来したことや夏の酷暑が影響したのかもしれない。

目を皿のようにしてタケノコを探したら、5人が持ち帰るだけの本数のタケノコが生えていた。そういえば、去年もタケノコの生えてくる時期が遅く、4月中旬に最盛期を迎えた。今年と昨年と同じパターンを辿るのかもしれない。

竹林整備で大切なことは“新旧交代”で、最盛期に出た素性の良いタケノコを親竹に仕立てるのが基本という。また、「かのこ環境プロデュース」によれば、「竹が最も美しく良いタケノコを出すのは3～4年」とのこと。今年も昨年同様に30本程度の親竹候補のタケノコを残したい。

特集「タケと竹林」（セブン-イレブン記念財団の「みどりの風」）

「成長して5～6年たつと古い竹はタケノコを産まなくなるので伐竹する。その一方で、次の世代の親竹も育てなければならない。春、収穫作業と並行して最盛期に出た素性の良いタケノコを親竹に仕立てる。計画的に竹の新旧交代を促しつつ、竹林全体の本数や間隔を管理していく。昔から竹林の混み具合は『番傘をさして通れる』程度がちょうどいいと伝えられてきた。本数でいうと、10ｍ四方に20～30本の丈夫な親竹を立てるのが、タケノコ栽培の常道とされたのだ」

タケノコを掘った後、古い竹を間伐し、竹垣の補強をした。