12年ぶりに「まほろば楽団」侘助ミニコンサートⅡ（10・28）

　10月28日、北鎌倉駅前の侘助で、北鎌倉湧水ネットワークの活動の応援団「まほろば楽団」（現ROOFTOOP一座）のミニコンサートが開催された。同楽団による侘助ミニコンサートの開催は2回目で12年ぶり。

「ROOFTOOP一座 北鎌倉侘助にて弾き語りLIVE」

日　時　10月28日（火）14：00～

場　所　北鎌倉駅前「侘助」

出　演　石井彰英（ギター）、川口好美（歌）、屋良とものぶ（ハーモニカ）

入場料　無料。参加者は必ず1品、注文

＊北鎌倉 侘助 弾き語りLIVE 好美 彰英 ゲスト屋良とものぶ - YouTube

（https://www.youtube.com/watch?v=4BOE6AcgNHs）

2013年6月に円覚寺塔頭の白雲庵で里山継承３ｒｄ企画を開催した。この時、まほろば楽団のコンサートも実施した。川口好美さんが「よそほいの花」などを歌い、この歌に台峯の生き字引の川上克己さんが、感動して大ファンになった。以後、川上さんは子守唄代わり聞いているという。「川上克己さんに好美さんの生歌を聞かせてあげたい」という石井彰英さんの粋な計らいで、曲折を経てこの日のミニコンサートが実現した。

石井さんの卓越したギター伴奏で聴く、好美さんの歌声は素晴らしい。きっとは好美さん歌うために生まれてきたのだろう。歌っている表情がものすごく良かった。

好美さんの歌に聴き入る川上さん

お礼のあいさつをする川上さん

急きょ歌に参戦したまほろば楽団メンバーの鈴木聡さん

　演奏終了後は美味しい料理をいただきながら当時を思い出して楽しく懇談。料理の食材に六国見山産のサツマイモを提供した。

侘助の店主の菅村陸郎さんに会場提供のお礼に長嶋茂雄さんのサインボールがプレゼントされた。

「過去20年間のジオラマDVDジャケット」（石井さんのFBより転載）

1（江ノ電ジオラマ） 　これは処女作だ。ジオラマ制作はド素人で中学校の理科の教科書を読むところから始めた。江の島駅でのジオラマ寄贈式にはTV全局、主要新聞の全紙が来た。

2（北鎌倉ジオラマ・よそほいの花)北鎌倉を舞台にした小津映画を観て感銘を受けて制作した。小津安二郎監督、女優 原節子に捧げた。北鎌倉の生き字引 川上克己さんが協力してくれた。後に北鎌倉湧水ネットワーク野口稔さんが円覚寺、建長寺でのコンサートをプロデュースしてくれた。小津監督の生まれ故郷東京深川の小津記念館に寄贈した。

3 (大井町ジオラマ) 昭和20年代ー30年頃の大井町を制作した。駅前の闇市跡を再現したかった。汚い街だったが愛着があった。盟友鈴木聡さん＆パック松元さんの軽妙なナレーションが絶品。品川区内の小中学校、お年寄りの施設で上映会を行った。

4 (高村光太郎ジオラマ 光) 高村光太郎の妻 智恵子は大井町のゼームス坂病院で亡くなった。このジオラマ映像をご覧になった高村光太郎連翹忌代表 小山弘明さんからの依頼で制作した。高村光太郎の疎開先岩手県花巻市にロケハンに引率してくれた。このジオラマは花巻市の高村光太郎記念館に展示されている。

5 (中原中也ジオラマ ダダさん)中原中也の作品が大好きで彼の生涯（山口県 湯田温泉ー鎌倉）をジオラマで追いかけた。香川大学学部長(当時)末永慶寛さんが山口県湯田温泉を引率してくれた。中原中也記念館の池田誠学芸員が制作に全面的に協力してくれた。ナレーション及び詩の朗読は屋良朝信さん、パック松元さんが魂を込めて務めた。

5 (宮沢賢治が利用した岩手軽便鉄道ジオラマ）これはジオラマ作家土屋直久さんとの共作だ。昭和6年頃の岩手県 花巻駅周辺を制作して欲しいと高村光太郎記念館から依頼されて制作に着手した。駅周辺のジオラマは高村光太郎記念館に展示されている。20年間の集大成だ。人生の電池の残量を感がるとあといくつ作品を制作できるのだろうか？