「なんでそこまですんの？」：「噂の！東京マガジン」も仰天

「噂の！　東京マガジン」が大船観音前マンション問題放映　
笑福亭笑瓶さんが近隣住民、鎌倉市、事業者を“突撃”取材
「開発現場を放置すれば近隣住民の命に関わる」と出演者
「現時点では危険は及ばない」と他人事の鎌倉市



　ＴＢＳテレビ「噂の！　東京マガジン」が８月１２日午後１時２０分ごろ～同５０分ごろまで、「大船観音が仰天・宅地開発の奇怪」というタイトルで、大船観音前マンション建設問題を放映した。　笑福亭笑瓶さんが近隣住民、鎌倉市、事業者を突撃取材した。

　　集材結果に対し、「噂の！　東京マガジン」　の出演者が「なんで鎌倉市は事業者のためにそこまで（違法行為をしてまで開発許可を出したことなど）すんの？」と一様に首をひねっていた。





　「大船観音前マンション問題にとりくむ市民会議」の星野芳久代表世話人は「私ども市民・住民側からだけでなく、市役所や事業者からも意見を聴取しており、公平で妥当な放送だったように思います。
　もう少し掘り下げてほしかった気持ちはありますが、報道の基調は、「現場は危険で、住民の不安はもっとも」「市が開発を許可したのも、不可解」というものですから、われわれとしてもそれなりに評価をしてもよいかと思います。事業者が県を相手取って訴訟を起こしたことから、問題解決にはまだ時間がかかるかと思いますが、今後ともよろしくご支援のほど、お願い申し上げます」との感想をメールで寄せてくれた。


　それにしてもあらためて鎌倉市の担当者には、自分たちが違法行為を犯した当事者であるという自覚がないと思った。番組では出演者が「開発現場をこのままにしておいたら近隣住民の命に関わる」と口をそろえているのに、鎌倉市の担当者は「現時点では危険は及ばない」などと他人事のように答えていた。
　専門家が対策の必要性を指摘しているのにだ。台風とか地震とかが原因で、不測の事態が発生した時に鎌倉市は果たしてどう責任を取るのだろうか？







【参考】
「原状回復」ならびに「会談」督促状
　「大船観音前マンション問題にとりくむ市民会議」の星野芳久代表世話人は、６月７日付の抗議文（大船観音前マンション建設計画の一環として無残にも破壊され、使用不能になっている階段状市道問題）に対する石渡徳一鎌倉市長の６月１８日付回答書を不満として、６月２４日付であらためて市長に会談を申し入れた。しかし、市長から回答がないため、７月1０日付で督促状を郵送した。

平成1９年７月1０日
鎌倉市長
石　渡　　德　一　　様

大船観音前マンション問題にとりくむ市民会議
代表世話人　　星　野　　芳　久　（印）

　　
「原状回復」ならびに「会談」督促状
　鎌倉市道053－101号線（以下、階段市道という）が破壊されて24か月になります。
階段市道破壊にともなって、ほとんど全員が高齢者である近隣住民は大変な不便と苦痛を強いられており、最早猶予ならない状況にあります。私どもは、繰り返しそれを訴え、貴職も早期回復を公言し、そのための補正予算も市議会によって認められました。しかし、実態としては何ら実現していませんし、具体的に貴職がどのような努力をしてきたかについても、ほとんど説明がありません。

　また、これらの問題について私どもとの継続的に話し合うことについても、貴職は行うと公言しておられます。

　しかし、それについても、5月8日の当方からの申し入れ以来再三再四にわたる口頭や文書での回答要求に対して、期日の提示すらなされないまま2か月が経過しました。市民に対する誠意が全く感じられないのは、遺憾の極みです。

　「原状回復」については、事態の切迫性を踏まえ、私どもは、（貴職との会談が開かれないので）6月28日に「とりあえず、道路の通行機能だけでも回復するように」として、直ぐにでも着工できるはずの代替案を示し、担当の都市整備部と協議をしたところです。　　　　

　ここに、「原状回復」（少なくとも、階段市道を通行できる状況にすること）を早期に実現させるよう、また、「会談」についてはその期日を、1週間以内を目途にご回答くださるよう督促いたします。
　以上