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鎌倉が大分に刺激 SNS交流新時代:神奈川・団塊探偵団 地域デビューの心得7カ条 ![]() 地域デビューしてから十年の歳月が流れた。自然環境保護からスタートしたわたしの地域活動は、北鎌倉の湧水を利用した地ビール「北鎌倉の恵み」の誕生と、北鎌倉まちづくり協議会が主催する北鎌倉匠の市への参加を機に景観保全、まちづくり、「二〇〇七年問題」へと活動範囲が拡大していった。この間、想定外の出来事に何度も遭遇し、頭を抱え込んでしまったこともしばしばあった。そのお陰で貴重な教訓をたくさん得た。それらを七つの心得としてまとめてみた。地域デビューの参考にしていただけたらと思う。 (北鎌倉湧水ネットワーク代表 野口 稔) 【1】肩書きを忘れる 地域活動は横社会である。縦社会の企業とは違う。しかし、長い間縦社会で生きてきた男性は、その中で絶大な威力を発揮した肩書きが忘れられない。笑い話のような具体例がある。大手企業の元部長さんがあるNPO法人の事務局長になった。元部長さんは自分では何もしないで、ただ周囲の女性メンバーに指示を出すのみ。「それくらいのことは自分でやってください」。耐えかねた女性メンバーが部長に苦言を呈した。部長の答えは「そんなのできない」。「だったら辞めてください」。ほどなくして元部長さんは事務局長の職を去った。辛いかもしれないが、心得の第一は過去の肩書きを忘れることである。 【2】常識摩擦に注意 捕鯨をめぐる捕鯨国と反捕鯨国の論争に見られるように立場によって常識が違う。地域活動への参加者は、これまで育ってきた世界が違うのでそれぞれの常識が異なる。常識と常識がぶつかり合って「常識摩擦」が発生するのは必然だ。調整には時間がかかる。メディアの世界で「一分一秒」を争って仕事をしてきたからスピードを重視した。ある時、仲間から「あなたは新幹線、わたしたちは江ノ電ね」と言われた。「ここは企業ではありません。地域には地域に流れる時間がありますよ」。そういう警告だった。相手の常識を理解せずに独走すると常識摩擦を拡大させ、人間関係を険悪化させてしまう。要注意だ。 【3】バカの壁が存在 「北鎌倉の恵み」は自然環境保全と地域活性化を目標に掲げ、北鎌倉湧水ネットワークと横浜ビールが協働事業で誕生させた。横浜ビールが「売上の一部を寄付したい」と、地域デビューの舞台となった自然保護団体へ申し出たことが事業のきっかけだった。丁寧に説明したが、この団体では理解が得られなかった。そこで、湧水ネットワークを発足させ、事業を完成させた。市民団体への寄付額は百万円を超えた。相手が聞く耳を持たなければいくら説明しても説明したことにはならない。「『話せばわかる』なんて大うそ!」とのキャッチコピーでベストセラーとなった養老猛さんの「バカの壁」の存在を身近に感じた。 【4】ギブアンドギブ 人間は他人の評価に比べ自己評価が甘い。となると自分が百%責務を果たしたと考えても、周囲は五十%しかやっていないと受け止める可能性がある。百%と五十%では「ギブアンドテイク」の関係が成立しない。加えて地域活動には「常識摩擦」や「バカの壁」が存在する。ならば、最初から「ギブアンドギブ」と割り切って地域活動に参加すればいい。腹も立たなくなる。「ギブアンドギブ」の精神で継続していくうちに、「自己実現」の世界が見えてくるはずで「自分の本来の居場所」の発見にもつながる。結果として「ギブアンドテイク」が成立する。 【5】原点の再点検を 「培ってきたノウハウを地域や古里のために還元しよう」と言うと、しばしば「マスメディアの世界にいるからできるのであって、普通のサラリーマンにはその術がありません」と反論される。これに対しては「自分の原点を再点検してください」と答えている。市民団体の機関誌づくりに関わった。発行部数は千部単位と極めて少ない。しかし、「伝えたい大切なこと伝える」というマスメディアの世界を目指した自分の原点に立ち返ることが出来た。喜びは大きかった。原点に戻って考えれば、蓄積したノウハウは必ず生きると気付く。 【6】ITを積極活用 本業を持ちながら地域活動をしている。インターネットの登場がなければ不可能だったと思う。会社に電話やFAXで地域活動の連絡をされては困る。深夜や早朝に自宅に同じことをされてもやはり困る。相手にとってもそれは同じことだ。この問題はメールが解決してくれた。ニュースは相対的である。いくら重要な地域活動であってもより重要なニュースが出現するとマスメディアで報道されることはない。その点、ホームページ、ブログ、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)は、地域活動の内容を継続的に伝えることができる。情報技術(IT)の積極活用をお勧めしたい。 【7】楽しく、無理せず 地域活動の基本は「楽しく、無理せず」ということに尽きる。やっていることが楽しければ継続できるし、人が集まってくる。無理すれば続かないし、人が離れる。北鎌倉湧水ネットワークは、今年で設立七周年を迎えることができた。嬉しいことにまちづくりを支援するSNS日刊ブログ新聞「ぶらっと!」から「ぶらっと賞」(賞金二十万円)を受賞した。この賞金を基に北鎌倉の活性化につながるガイドブックを制作する予定である。皆さんも心得七カ条を頭の片隅に入れ、とりあえず地域に一歩踏み出してみてはどうか。新しい環境、新しい人との出逢いは刺激的であり、新しい自分の発見にもつながっていく。 写真説明 1北鎌倉匠の市の“顔”になった地ビール「北鎌倉の恵み」=2006年4月、東慶寺参道 ![]() 2「ぶらっと賞を贈る会」に斎藤博子副代表(左)と参加=2007年7月、東京・内幸町の日本プレスセンター ![]()
by kitakamayunet
| 2007-09-16 22:03
| 団塊探偵団(神奈川新聞)
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