レヴィン（千葉）とたかみち（大分）の母二人、「蒼い空」に感涙

遂に盧佳世・森進一郎がレヴィンの「かたち」を共演！
いざ、大分、宮崎、熊本、長崎③
「どれだけの想いを発信すれば，あなたに届くのだろう・・」（佐藤悦子さん）
　　　　　　　　　　　　　　「蒼い空」をせつせつと歌い上げる盧佳世さん

　蒼い空（作詞・高木昌宣　作曲・盧佳世）
どれほどの想いなら届くんだろう？
”雲ひとつない青空”なんて綺麗な言葉
あなたがいない空は
こんなにも蒼くてせつないよ．．


今ごろあなたは何をしているの？って
あなたへの想像力なら無限大
空のキャンパスにはいつだって
あなたを描いているさ


ねえ　僕は知っているよ

遥かまで広がるこの空の向こうに
あなたがいることを


どれほどの想いなら届くんだろう？
あなたへと続く空が
こんなにも蒼くて愛しいよ．．．

共通の悲しみを背負った二人の母親が別府で再会
　「感動の詩をかたちに！２００７盧佳世・森進一郎コンサート」のハイライトは、文句なくレヴィンの遺した詩の最高傑作「かたち」を盧佳世さんと森進一郎さんが一緒に熱唱した場面だ。しかし、この場面に劣らず、盧さんがせつせつと歌い上げた「蒼い空」も会場を訪れた観客の胸を打ったはず。特にはるばる千葉県の東庄町から駆け付けたレヴィンの遺族と佐藤悦子さん（国東市武蔵町在住、「飲酒・ひき逃げ事犯に厳罰を求める被害者遺族・関係者全国連絡協議会」共同代表）には…

　佐藤さん（写真左）は奇しくもレヴィンと同じ年（２００３年）に鹿児島で飲酒運転の未成年者に最愛の息子の隆陸(たかみち）さんの生命を奪われた。その時、隆陸さん２４歳。レヴィンは２６歳だった。二人とも父親の背中を見て育ち、隆陸さんは父親の仕事を自らの仕事にし、レヴィンは家業を継ごうとしていた。

　共通の悲しみを背負った二人の母親は、全国交通敷遺族の会を通じて知り合い、手紙や電話で交流を深め、この日別府で再会した。佐藤さんはブログ「飲酒・ひき逃げで息子を亡くした母の日記」の中で「隆・・・あなたが近くにいないことを母さんに知らせる歌だった。歌手の、盧佳世さんの静かな語り・・そして抜群な歌唱力は母さんに重大なメッセージを残したよ。本当にどれだけの想いを発信すれば，あなたに届くのだろう・・・約２時間のコンサートの後，実行委員の（中核メンバーとなっている）「おおいた団塊くらぶ」の方々と、関係者との交流会に参加してきました。同年代の方々が、一歩踏みだし目的に向かって大きく飛躍している姿を目の当たりにして、たくさんパワーを貰った様な気がします。レヴィンのご両親とも久しぶりにお会いでき、久しぶりに充実した夜でした。みんな・みんな・有り難う！　　おやすみなさい・・・・」と「蒼い空」を聴いた感想を天国にいる隆陸さんに報告している。

　佐藤さんにはコンサート会場で初めてお会いしたが、レヴィンのお母さんからブログでレヴィンの「かたち」を紹介されていることなどを聞かされていた。ブログを読ませていただいたが、無念な気持ちがストレートに伝わってきた。昨年の１２月には、「生命のメッセージ展in湘南平塚」で、レヴィンと同い年の息子を失った祝部美佐子さん（写真右）にお会いした。３人の母親に接し、「息子の死を無駄にしたくない」との思いを痛いほど感じた。３人はそのために必死になって活動している。「レヴィンの詩を多くの人に知ってもらうため、できる限りのお手伝いをしよう」。別府コンサートはこの決意を再確認する機会となった。

コンサート後の関係者の記念写真




打ち上げ会場での楽しい懇談