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男の料理教室主宰者蓼沼誠一さん:神奈川新聞団塊探偵団 神奈川発「団塊探偵団」、今回が最終回 11月4日からは「団塊ナビ」スタート 団塊トリオ、引き続き協力要請を受ける 神奈川新聞が1月7日からスタートさせた団塊世代のいまを同じ世代が伝える連載企画「団塊探偵団」は今回が最終回となった。11月4日からは「団塊ナビ」スタートがスタートする。団塊探偵団のコーナーには「市民編集長」として、わたしと「まちの音楽家」の木谷正道さん、「夢工房」代表の片桐務さんの団塊トリオが、リレー形式で執筆してきた。 わたしは元々が新聞記者である。新聞への執筆は、古巣に帰ったような気がして身が引き締まり、精神が高揚した。これまでの活動や活動のベースとなる思いをコンパクトにまとめ、神奈川新聞の読者20万人にお届けできたことは大きな喜びである。 神奈川新聞からは団塊トリオに対し、引き続き新連載の「団塊ナビ」への協力要請が来ている。これからも何らかの形で神奈川新聞の読者に、北鎌倉発の情報を発信していくことになるだろう。 家庭デビュー奮闘記 ![]() (北鎌倉湧水ネットワーク代表 野口 稔) 【発見その1】家事は忙しい 最初の“試練”は妻の不在直後の最初の早出勤務の時に訪れた。午前七時に自宅を出発し、東京・新橋にある職場に向かわなければいけない。五時過ぎに起床した。まず、お湯を沸かす。次に洗濯機に洗濯物を入れる。ここでつまづいた。洗濯機の内側に取り付けられている洗剤入れの外し方が分らない。ガチャガチャやっているうちにお湯が沸騰してきた。焦る。何とか洗剤入れを外し、洗剤を入れて洗濯機をスイッチオン。 二男の長女で誕生日が命日になってしまった初孫の遺骨の前にお茶を供え、坐禅と読経を約四十分。いくら忙しくてもこの「儀式」は、絶対に省かないと心に誓っている。軽くストレッチングをしてからゴミ出しに出る。鎌倉市は日によって出せるゴミの種類が決められており、この日は生ゴミ。ネットで囲ったゴミ箱に生ごみを入れたらご近所の人から「端っこに置くとカラスにつっつかれるよ。真ん中に置かなくては」と注意された。 朝からカップラーメンや冷凍食品ではあまりに寂しい。朝食は一応、ご飯と味噌汁とアジの開きにした。アジの開きを焼き始めると同時に、冷凍してあったご飯を電子レンジで解凍。味噌汁は、作っている時間がない(正確には作ったことがない)ので、買い置きのフリーズドライ食品に熱湯を注ぐ。食事をしながらテレビを見てニュースをチェック。洗濯終了の合図の音が鳴った。慌てて洗濯物を干すために二階に駆け上がる。 出発時間が迫ってきた。メールチェックの時間がない。これは帰宅してからだ。夕食は外食にした。仕事を終えてから料理に挑戦する気力は失せた。実際に経験して分ったことだが、家事は同時多発で、目の回るように忙しい。上手くさばくにはさまざまな工夫と知恵が必要だ。これは会社の仕事にも通じる。家事をきちんと出来る主婦は、きっと仕事も出来るに違いない。 【発見その2】料理は超刺激的 今回の家庭デビューで、最初に作った料理がシメサバだ。九月初旬、男の料理教室を取材した際、サンマの三枚おろしの方法を教わった。少し、大き目の魚をおろす練習をしたかった。そこで、行きつけの材木座の魚屋さんから丸々太ったサバを一本仕入れ、シメサバの作り方も教えてもらった。帰宅し、「さあ、作るぞ」と勢い込んだが、また問題が発生した。肝心の酢、ざる、サバを酢に漬けておく器がどこにあるか皆目分らない。参った。 しばらくあちこち引っかき回しながら目当てのものを発見して、サバを三枚におろした。すごい脂の乗り方だ。包丁もまな板も脂でべっとりとなる。「これが、脂が乗っているということなのか」。新鮮な驚きを覚えた。次に挑戦したのが、ゴーヤの味噌いためとポテトサラダだ。続けてサンマとネギのぺペロンチーノ、魚のあらの煮付け、サバの味噌煮、スイートポテトサラダなど。レシピはインターネットで検索し、プリントアウトした。 闇雲に作っているのではない。「食材を無駄にしたくない」という考えが基本にある。ゴーヤ、ネギは自分の家庭菜園で大切に育てた野菜だ。ジャガイモ、ニンジン、タマネギは妻が買い置いたもの。あらは魚屋さんのおまけ。幸いなことにデビュー作のシメサバは近くに住む二男夫婦が、力作のサンマとネギのぺペロンチーノは、たまたま静岡から泊まりに来た長男夫婦が「美味しい、美味しい」と言いながら嬉しそうに食べてくれた。 料理は創造的であると同時に超刺激的である。食材の組み合わせの妙があり、出来上がりは一つの作品だ。旬の素材に触れた時、五感が素直に季節を感じ取る。大切なことは「段取りと後始末」であることも知った。段取りをしないと時間がかかるし、調理のタイミングを失う。魚の調理は台所を汚し、手抜きをすると嫌な匂いが残る。行きつけの魚屋さんは、魚の匂いがしない。これは夜遅くまでしっかりと後始末をしているからだ。 【発見その3】介護が最も深刻 団塊世代の多くは、約四十年前に地方から都市に集団移住した。核家族化の始まりである。現在、それぞれの古里ではわが家のように年老いた親が介護を必要としている。以前は家族と地域が面倒を見た。しかし、核家族化と地域の崩壊はそれを不可能にした。かくして介護保健が登場した。が、心のケアまでは出来ない。わたしは団塊のこれから直面する最大の問題は、親の介護と自分自身の介護だと考えてきた。観念が今、現実になった。 男性は女性に比べ、もろい存在だと思う。先日、石弘光放送大学学長の「少子高齢化社会と生涯学習」という演題の講演を聞いた。石学長によれば「老夫婦が伴侶を失った場合、男性は一、二年で妻の後を追う。しかし、女性は十年生きる。これはちゃんとした調査で裏付けられている」。納得である。二年前、奥さんに先立たれた顔見知りの高齢の男性に道端で会った。「落ち着きましたか」と聞くと、人目もはばからず「寂しい」と泣き出した。 会社の定年前研修では「夫の自立には『さしすせそ』が大事だ」と強調していた。さは「裁縫」、しは「ショッピング」、すは「炊事」、せは「洗濯」、そは「掃除」。多分、路上で泣き出した知人は「さしすせそ」を亡くなった奥さんに頼りきっていた。知人は典型的な会社人間で、地域では根無し草。大切な話し相手も喪失したのだ。突然の家庭デビューで、戸惑いは今も続いているが、ありがたい機会をいただいと前向きに考えることにしている。 それにしても地域デビューをしていて本当に良かった。単身でも孤独を感じない。この秋開催される複数のイベントの企画に参加している。講演依頼も受けている。現在、それらの準備や調整で走り回っている。「寂しい」と言っている暇がない。むしろ今回の家庭デビューのお陰でさらに新しい世界が見えてきた。ある意味、わくわくどきどきしている。団塊の皆さんには地域デビューと家庭デビューの必要性を是非とも理解してもらいたい。 ![]() *写真説明 「鎌倉市男の料理教室」でサンマの三枚おろしに初挑戦=2007年9月4日、鎌倉市社会福祉センター □団塊探偵団執筆記事一覧 ①ギター抱いた仕掛け人(1・7) ②地域再生へ多彩な活動 ③ネット通じ相互協力 ④鎌倉モデル確立に奔走 ⑤木の力で心の安らぎを ⑥保全成功、陰の立役者 ⑦駄目もとと覚悟決める ⑧今、第三の人生に挑戦 ⑨「市民編集長座談会」でワイドに再スタート ⑩団塊サミットを振り返って ⑪音楽が人生そのもの ⑫鎌倉団塊プロジェクト ⑬信念持って美学貫く ⑭鎌倉が大分に刺激 SNS交流新時代 ⑮地域デビューの心得7カ条 ⑯奥深く本当に楽しい ⑰家庭デビュー奮闘記(10・28)
by kitakamayunet
| 2007-10-29 07:03
| 団塊探偵団(神奈川新聞)
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