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「第一回 ふるさと再生*田舎さみっと」6・15 群馬県南牧村 南牧村の現状は日本の縮図、近未来の姿 一見のどかな山村風景だが半分は空き家 求められる石油依存型システムからの脱却 過疎の進んだこの村はどうしたらいいのか?今迷っています。助けて下さい。応援して下さい。おいでなんし 南牧へ―。「日刊ブログ新聞 ぶらっと!」の地域ライターの神戸とみ子さんの強力な呪文のような響きを持った“檄文”に導かれる格好で、2008年6月15日、「第一回 ふるさと再生*田舎さみっと(映画上映 『いのちの作法』沢内・生命行政を語り継ぐ者たち…)」が開催される群馬県甘楽郡南牧村に向かった。 日本一高齢化率(54%)が高い限界集落 実を言うと、南牧村については神戸さんのブログを読んだ程度で、予備知識はほとんどゼロだった。南牧村が限界集落だと聞いても、リアリティを伴ったものではなかった。限界集落とは、65歳以上の高齢者の人口比率が住民の50%を超えた集落のことを指す。生活道路の管理、冠婚葬祭など、共同体としての機能が急速に衰えてしまい、やがて消滅に向かうとされている。南牧村に到着してからこの村が、日本一高齢化率(54%)が高い限界集落であるという現実を認識するまで、多くの時間は必要としなかった。 南牧村は、山あいを流れる南牧川とその支流に沿って住民が住み着き集落が構成されていた。村は両側を切り立った山に囲まれているため、平地がほとんどない。だだっ広い関東平野に生まれて育っただけに、異質の空間である。午後1時開始の「田舎さみっと」までには時間があった。最初に数多くの段々畑に好奇心を持った。一見のどかな山村風景である。しかし、良く見ると耕されている畑と耕作放棄された場所が入り乱れている。 活性化センターの裏に回ると段々畑で農作業をしている男性がいた。男性は言った。「定年を機に田舎で農業がしたくて、3年前に南牧村に妻と一緒に移住して来ました。それまでは埼玉県に住んでいて33年間、タクシーの運転手をしていました。南牧村が用意してくれた空き家に住んでいます。ここから見ると村には家が立ち並んでいますが、半分は空き家なんですよ。高齢者ばかりで子どもの姿を見ることができませんね」 この日の宿は、神戸さんご推薦の民宿「月形園」を予約してあった。チェックインのため午後12時半すぎ、活性化センターから「月形園」まで車を走らせた。遠目では分らなかったが、くしの歯が抜けたように朽ちかけた空き家が次々に目についた。農作業をしていた男性の言った通りであった。ほとんどの空き家はスペースが広く、しっかりとした造りである。かつては恵まれた生活を送っていたことを容易に想像させる。それなのになぜ、村民は故郷を放棄することになってしまったのか? かつては自然の恵みを受け、豊かな山村だった! この疑問は「田舎さみっと」、その後の懇親会、あるいは神戸さんと神戸さんのご主人の 南牧自動車(http://www.geocities.jp/jnkanbe2254/mokuji.html)代表の神戸武雄さんのお話を伺って氷解した。「昭和21年生まれの団塊世代です。村には小学生の同級生が約300人いました。しかし、わたしの子どもの同級生はわずか20人です。わたしが南牧自動車を設立したのは昭和45年(1968年)ですが、この当時の村の人口は1万人を超えていました。現在2712人(2008年3月)に激減しています。かつては村にはこんにゃく大尽、養蚕大尽、杉大尽と呼ばれる資産家がたくさんいました。郵便局の職員の月給が1200円だった時に、こんにゃく1貫(3.75キログラム)の値段が3000円から5000円、杉の木は1本2万円(現在3000円)もしていました」(神戸武雄さん)。やはり、自然の恵みを受け、豊かな山村だったのだ。 「田舎さみっと」で講演した岩崎春彦群馬大学客員教授は「南牧村は長野に抜ける街道筋にあり地の利がありました。家の造りを見ると1階が生活の場、2階が養蚕やこんにゃくを商品化するための作業場です。当時としては極めて合理的なシステムが完結していました。しかし、こんにゃくは下仁田がブランド力としては上だし、養蚕は中国の追い上げによって、衰退しました。林業は木材の自由化の影響もありますが、生産者サイドの企画にこだわり、市場ニーズへの対応が遅れたことも事実です」と指摘する。 村には昨年直撃した台風9号の傷跡が生々しく残っていた。土石流の発生した場所に杉の木が倒れたまま放置されていた。神戸武雄さんによると「杉の木を人工植林したけれども、間伐をしないので日が当たらず、根元はいつも湿った状態で、根を広く張ることができません。従って大雨が降ると根元から流されてしまいます。山の手入れができていない日本ではどこでも同じようなことが起きる可能性があります」。実際、手入れの出来ていない杉林は暗く、沈黙が支配している。自然の真っ只中にいるのに生命の躍動感がまるでしない。怖い感じがした。 最も未来的な西和賀町の様相を映画化 「沢内・いのちの作法」制作推進委員会のゼネラル・プロデューサー 武重邦夫氏は、映画の製作意図について「戦後60年、私たちは経済を至上とし、効率と合理性に価値を求め過ぎたのではないか。世界一のスピードで走り、その早さの中で過去の時間を忘れ去り、優しさや弱者への思いやり、人間としての心のあり方を忘れてきたのでは無かろうか。私たちは、もう一度勇気を持って踏みとどまり、そうしたものを発見し次代に手渡さねばならない。私たち、時代を生きてきた者の義務ではないだろうか。今、私たちは日本で最も未来的な西和賀町の様相を映画化しようとしている。西和賀町は沢内村と湯田村が合併して誕生した小さな町だが、「生命尊重の理念」を町是に掲げた、日本では希有の品格と哲学を持った町である。私たちの仕事は、この町をしっかり見ること、人々に学ぶことだ。そして出来上がった映画を、日本中の人達に見て貰うことだと思っている」と書いている。 「生まれてくる命も大切だが、失われつつ命も大切。命に格差があってはならない」「便利でも快適でもないし、ちょっと苦労する。しかし、ここでやっていこうとする気持ちはぶれない」。「いのちの作法」には、登場人物のこうした台詞に象徴されるように先駆者深沢晟雄氏(第18代・沢内村長)の「生命尊重の理念」の志を継ぐ自助と共生の精神を持った後継者たちの地に足を付けた姿が生き生きと描かれていた。 南牧村の公式HPに2007年4月から2008年3月までの出生と死亡のデータが掲載されている。この間の出生がわずか3人。これに対し、死亡は56人。村の置かれた厳しい現実を数字が突きつける。「隣近所が助け合わなければ生きていけない」と懇親会で村の人は言った。武重邦夫氏が「いのちの作法」の全国上映を南牧村からスタートさせた意味、さらには神戸とみ子さんの悲鳴に近い檄文の意味が今回の南牧村訪問で分ったような気がする。南牧村の現実は生産、流通、消費のすべての分野にわたって石油文明に依存している日本の縮図、近未来の姿なのだ。過度に石油に依存した現状のシステムを早急に変えなければ日本の未来はない。簡単なこことではない。しかし、南牧村での「第一回 ふるさと再生*田舎さみっと」の開催は、そのための始まりの第一歩と位置付けられると思う。
by kitakamayunet
| 2008-06-20 06:38
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Comments(2)
Tracked
from 神戸みゆき 3代目セーラ..
at 2008-06-21 17:09
タイトル : 神戸みゆき 3代目セーラームーン キワドイセクシーランジ..
3代目セーラームーンの神戸みゆき キワドイセクシーランジェリー映像公開中!!1999年のテレビ東京系のオーディション番組『夢☆おうえん隊』にて選抜され、同番組のアイドルグループ『ゆめっこ☆娘』の一員として、岡部玲子らと共に活動し、ミュージカル『美少女戦士セーラームーン』のオーディションに500人の中から主役の月野うさぎ / セーラームーン(三代目)に選ばれる。同番組終了後も、日本テレビ系『ウッチャンナンチャンのウリナリ!!』など多数のバラエティ番組に出演。... more
最近家庭の崩壊を保育士たちの叫び声をもとに講演された方と出会いました。「子育て」から学ぶ幸福感に根ざした秩序やモラルが消えていき、結果「親心が満ちない社会」をつくってしまった。誰に責任があるのか、どこに原因があるのかを追求してももはやこの流れは変えられない。「誰が責任を感じる社会か」に向かうことしかない。といわれておりました。
この「ふるさと再生*田舎サミット」が多くの「責任を感じる人々」の集まりと行動の一歩になりますことを期待しております。
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kitakamayunet at 2008-06-21 16:58
退路を絶たれてしまったような気がしています。可能性を信じて、前に向かうしかなさそうです。
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