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旧小泉邸跡地マンション建設問題の事実上の決着を受け、このほど、北鎌倉まちづくり協議会は坂田庄次代表幹事名で、見解を表明した。坂田代表幹事は「多くの方から建設的なご意見、ご批判が寄せられることを期待しています」と結んでいる。 【連絡先】 旧小泉邸跡マンション部会 部会長 斉藤博子 メール saitoh76@mte.biglobe.ne.jp 旧小泉邸のハクモクレンと洋館は北鎌倉の景観のシンボルだった! ![]() ![]() 北鎌倉マンション建設問題のその後についてのご報告 2005年2月 北鎌倉まちづくり協議会 代表幹事 坂田庄次 はじめに 鎌倉市山ノ内の旧小泉邸跡地にマンションを建設する計画が進められ、このマンション建設によって北鎌倉の景観が大きく損なわれることを恐れた私たちが、北鎌倉を愛するすべての人々に向け、協力してこの問題に取り組むことを訴える緊急アピールを発したのは、2003年2月のことです。その後、開発業者は当初の山田建設(株)に代わって(株)大京となり、業者との交渉には幾多の曲折がありましたが、2004年12月25日に至って一応の決着を見ることとなりました。ここで私たちは、この問題に関心をお寄せくださった皆さんに対して、決着に至る経緯をご報告するとともに、この決着について北鎌倉まちづくり協議会でなされた論議についてもお伝えしておきたいと考えます。 山田建設(株)との交渉 北鎌倉まちづくり協議会は2002年10月の定例会において初めてマンション問題を議題とし、山田建設の担当者から説明を聞いたうえで話し合った結果、建設計画の中身について北鎌倉の景観が損なわれることないように山田建設に強く求めていくとの方針を決めました。また、協議会内部に「マンション部会」が設けられ、協議会での論議を踏まえて同部会が山田建設との交渉に当たることになりました。 北鎌倉まちづくり協議会がマンション部会を通じて山田建設に強く求めたのは以下の5項目です。 ①北鎌倉の歴史的風土、景観、地形をよく理解して計画すること ②旧小泉邸正門右手のハクモクレンの巨木を残すこと ③JR線路側敷地境界のイチョウ、カシの巨木計8本ほどを残すこと ④鎌倉街道に沿った歩道は、まちづくり空地、提供公園と一体化したものとし、公園には遊具等は特に必要としないこと ⑤建物は、高低差のある敷地のどの地点でも15メートル以下、4階建て以下とすること これに対して、2003年1月に山田建設が近隣住民に示した建設計画案は、6階建て・64戸・設計GL(建物の接する地盤面の高さ)からの高さ19.16メートルという内容で、私たちにとっては到底認めることのできないものでした。 このような状況の下で私たちが発した緊急アピールは、朝日新聞03年3月3日号、東京新聞03年3月15日号など、マスコミで取り上げられたこともあって多くの人々の関心を集め、これを背景にして私たちは山田建設と交渉を重ねました。北鎌倉まちづくり協議会の定例会で山田建設との話し合いを行うこと5回、山ノ内公会堂で条例に基づく説明会が開催されること4回、そのほかにもマンション部会はたびたび山田建設と話し合って計画の変更を求めましたが、山田建設がその都度示してくる変更案が私たちの容認できる内容になることはついにないまま、建設予定地の所有権が山田建設から(株)大京に移ったことが2004年6月25日に明らかにされました。 (株)大京との交渉 北鎌倉まちづくり協議会は、新たに「ライオンズマンション」建設を計画した大京に対しても、山田建設に対してと同様に、前記5項目の条件を満たすことを強く求め、これに対して大京側は、山田建設との話し合いの経緯をよく聞き、山田建設が行った説明会の議事録をよく読んで計画を進めたいと答えました。 大京による説明会は、既存建物の解体に関するものを含めて6回行われ、大京側から示されたマンション建設計画案の内容は、前記5項目のうち①~④に関してはほぼこちらの要求事項が盛り込まれたものでしたが、⑤の建物の高さ・階数は最後まで双方の意見が食い違ったままでした。 建設予定地は、最も低い鎌倉街道側と最も高いJR線路側との間に約3メートルの高低差があり、建築基準法では土地の高さを平均して設定される平均地盤面を基準に建物の高さ・階数が算定されるため、鎌倉街道側から見て実質5階建ての建物でも、「地下1階、地上4階」という言い方になります。 大京側は当初、階数の問題に配慮して鎌倉街道側最上階をセットバックさせ4階に見えるようにする案を出していましたが、第5回目の説明会で大京が示した案は、鎌倉街道側・善応寺道(権兵衛踏切に通じる道)側とも実質5階建て、戸数は前の案より3戸増えて65戸というひどいものでした。これは、当方が求めていた前記5項目の⑤の「敷地のどの地点でも15メートル以下」を逆手に取って、どの地点でも15メートルまで目いっぱい建物を建てようとしたものです。 しかも大京側は、説明会に出席していた住民全員の反対に耳を貸さず、説明会は本日をもって打ち切り、結果報告書を鎌倉市に提出すると一方的に宣言しました。結果報告書が市に提出されれば、手続が進んで建築申請は許可されてしまいます。それまでの経緯から判断して、当局がこれに待ったをかけることは考えられませんでした。 このような状況の下で北鎌倉まちづくり協議会では急遽マンション部会の会合を開いて対応を協議した結果、鎌倉側街道・善応寺道の2方の道路から見て4階建て、戸数は4を減じて61戸とする具体案を作成し、大京側に対して、この案を検討したうえでもう一度説明会を開くよう求めました。大京側はこれに対し当方の要求をのみ図面を変更することを約束しました。そして2004年12月25日にこの図面にもとづく第6回目の説明会が開かれ、決着に至ったものです。 交渉決着をめぐる論議と今後の課題 発端となった2002年秋の山田建設との話し合いの時から私たちは基本的スタンスとして、北鎌倉に相応しいものであれば反対するものではないとの立場をとってきました。そして景観論争を前面に押出したのです。相手方に理解してもらえるよう北鎌倉・山ノ内の地域性を表す風致地区図、歴史的風土特別保存地区図の作成、近隣に建築されたマンションの数値データ‐比較表、さらには独自のマンション設計案(私案)等を作成し交渉にあたりました。 ここに至るまで2年数ヶ月を要しておりますが、当初から日影等の条件闘争であれば数回の説明会で終了してしまったことでしょう。また感情的物言いだけでは根本的な問題は解決されません。 しかし今後も予想されるマンションの計画に対して個別に対応していくことはその都度膨大な時間とエネルギーを要求されます。おりしも昨年12月景観法が施行されました。どのような景観規制をするかは全国一律ということではなく自治体に任されております。古都鎌倉においては市が望ましい景観のあり方を住民と協議し条例を制定すべきだと考えます。そうなれば地元住民とディベロッパーの対立の構図が少しは良い方向に向かうと思われます。 まもなく白モクレンの開花の時期を迎えます。マンションの真正面にドッカと根を下ろした白モクレンが咲くたびに小泉邸洋館の存在を思い出し、また北鎌倉の景観のありかたを考えて頂けたら幸いです。 このご報告に対し、多くの方から建設的なご意見、ご批判が寄せられることを期待しています。
by kitakamayunet
| 2005-03-04 07:10
| 台峯&マンション問題
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