北鎌倉湧水ネットワーク:台峯&マンション問題
2020-12-27T18:13:01+09:00
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お宝情報満載!「ガイドブックに載らない北鎌倉の神々」(夢工房)
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先行き心配なシンボル大蛇桜12・22台峯開園後初散策(下)
http://kitakamayu.exblog.jp/31913301/
2020-12-27T09:48:00+09:00
2020-12-27T18:13:01+09:00
2020-12-27T09:48:01+09:00
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台峯&マンション問題
谷戸の池は畔設置で泥流入ストップ 12月22日、台峯緑地保全会の手入れを見学した後、台峯緑地のシンボル的な存在の大蛇桜と谷戸の池に対面してきた。北鎌倉に転居して今年の12月で25年目となった。ほどなくしてわたしは台峯緑地の保全運動で地域デビューした。台峯はわたしにとって特別な意味を持つ場所である。
スクープ!野村不動産、台峯の宅地開発を断念-緑地は中央公園の拡大地として保全へ-http://www.kitakama-yusui.net/tokusyu/12.html
地域デビューを果たして以来、大蛇桜と谷戸の池に関しては折に触れてその存在を広報してきた。久しく見ていなかった大蛇桜がかなり痛めつけられている姿を見てその先行きが心配になった。根っこが踏みつけられ、幹が折れたり、枯れたりしていた。 桜の木は、根が踏まれないようにした方がいいといわれている。かつて鎌倉市にお願いして、根元に人が近づかないようにロープを張ってもらった。そのロープは取り払われていた。
一方の谷戸の池は、池の上に畔が設置され、泥の流入が止まり、「蓮田状態」が解消されていた。池の周囲に柵が設けられ、池に近づけないようになっていた。公園となり、安全管理の面からの対応だと思うが、里山の風情が消えて、よそよそしい印象を受けた。
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今年最後の保全会手入れ見学12・22台峯開園後初散策(上)
http://kitakamayu.exblog.jp/31911875/
2020-12-26T12:20:00+09:00
2020-12-26T12:23:21+09:00
2020-12-26T12:20:20+09:00
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台峯&マンション問題
12月22日、今春、一部開園した台峯緑地を初散策した。台峯を訪れるのは昨年の4月以来だ。最初に、この日が北鎌倉さとやま連合会(http://kitakama-satoyama.com/about/)の構成団体である台峯緑地保全会(http://kitakama-satoyama.com/groups/daimine)の最後の手入れ日ということなので、手入れの様子を見学した。台峯緑地保全会の創設者の川上克己さんへの年末の挨拶も兼ねた。
振り返れば現在、北鎌倉湧水ネットワークが推進している六国見山の里山再生活動は10年前に、川上さんとの相互協力の約束から始まった。2010年12月5日、二人は「手入れ放棄で荒れ放題になっている北鎌倉の里山・六国見山と台峯を、力を合わせて、人と自然が交流できる明るい里山に再生して、次世代に継承しよう」と誓った。経緯は以下の通りだ。
北鎌倉湧水ネットワークは翌年の1月、「鎌倉の美しい里山継承プロジェクト」と銘打ち、六国見山の里山再生活動を本格的にスタートさせた。川上さんは2年後の2013年に台峯緑地保全会を発足させ、組織的に台峯の手入れを展開していった。
2114年になって、里山再生活動は新たな局面を迎えた。北鎌倉を拠点に活動を続けてきた市民団体の台峯緑地保全会、北鎌倉まちづくり協議会、北鎌倉明月荘の会、北鎌倉湧水ネットワーク、緑のダム北鎌倉の5団体が「北鎌倉さとやま連合会」を結成した。
10年の年月が経過し、六国見山も台峯も明るい里山に生まれ変わり、多くの人が訪れるようになった。ただ、自然は生きている。手を緩めれば再び荒れ放題の森に逆戻りする。若い世代の手入れ参加者が増えることを期待している。
六国見山の活動仲間は台峯でも活躍
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台峯の谷戸の池の浚渫完了、公園オープンは2021年3月末
http://kitakamayu.exblog.jp/30230166/
2019-04-17T07:01:00+09:00
2019-04-17T07:02:45+09:00
2019-04-17T07:01:06+09:00
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台峯&マンション問題
土砂の浚渫が終わった谷戸の池 鎌倉市公園課は4月9日、台峯緑地の公園としてのオープンがもろもろの事情で2021年3月末にずれ込むことを明らかにした。2017年8月の時点では2020年度中にオープンさせる予定で工事を進めていた。
同日、鎌倉市公園課の許可を得て、約1年半ぶりに台峯緑地を見学した。ヤマザクラの白、ハンノキなどの緑の芽吹き、青空の組み合わせが素晴らしかった。
谷戸の池の土砂の浚渫工事は終了していた。堤体も完成していた。池の上には土砂流入防止の土留めを付けるという。
直径80㎝の土管。水流によって堆積土砂も流れることを期待している。
管理用通路(基本的に幅1・8m)も完成していた。元々は池を浚渫するために施設した仮設道路。 山ノ内配水池の管理棟の建物もほぼ完成、現在、外周工事中。
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台峯・谷戸の池土砂は仮設道路に使用、公園オープンH32年度
http://kitakamayu.exblog.jp/27180651/
2017-08-30T21:03:00+09:00
2017-08-31T08:54:37+09:00
2017-08-30T21:03:21+09:00
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台峯&マンション問題
谷戸の池の浚渫によって生じた大量の土砂。どろどろの状態で堆積されている
鎌倉市公園課は8月29日、台峯緑地の谷戸の池を浚渫した結果生じた大量の土砂(=泥)を、植物由来の環境にやさしい硬化剤を使って土に戻し、池を浚渫するために施設した仮設道路の砂利の上に撒く方針であることを明らかにした。この工事は11月から始まり、来年の3月に終了する予定。さらに、台峯緑地の公園としてのオープンの時期に平成32年度にずれ込む見通しも示した。
仮設道路は基本的に幅1・8m、全長は約500mで、シートの上に砂利が敷き詰められている。これまでは、山崎子供会館入口から北鎌倉女子学園グランドのほぼ真下までは将来、管理用通路として活用し、北鎌倉女子学園グランドのほぼ真下から先の仮設道路の砂利とシートは撤去することになっていた。
現在、泥はまだ、どろどろの状態で谷戸の池の上と、北鎌倉女子学園のグランド真下の2箇所の広場に3段に重ねた大きな土嚢袋でせき止められ、堆積されている。この状態を放置すれば泥が流れ出す危険性もある。鎌倉市公園課は、安全確保、里山らしい景観づくり、コストなど様々な観点から、今回の工事を決断したと推測される。
谷戸の池の上の広場の泥。
北鎌倉女子学園のグランド真下の広場の泥
鎌倉市公園課の説明では、北鎌倉女子学園グランドのほぼ真下から先の仮設道路の砂利とシートはそのままにして、すべての仮設道路の砂利の上に、硬化剤を使って土に戻った状態の泥を5センチの厚さで乗せていく。そして、これが流れ出さないようにプラスチックを使用し、木に似せて作ったプラ擬木で土留めする。
今回の工事に使われるのは谷戸の池の上の広場の泥のみで、堤体の補強にも使われるという。堤体に密生しているアズマネザサは刈り取られる。それでも泥は使い切れないので、この広場は将来、散策路の迂回路にするという。迂回路は堆積された泥の分だけ“高台”になるので、谷戸の池が一望できるかもしれない。一方、北鎌倉女子学園のグランド真下の広場の泥は、硬化剤のみ注入し、そのままにしておいて、今後修理などで土が必要になったときに持ち出す方針という。
*8月29日、鎌倉市公園課の許可を得て、台峯に入り、「台峯の今」を撮影した。ルートは通称老人の畑近くのクヌギ林先→スダジイ林→谷戸の池→山崎子供会館入口まで。
台峯緑地保全会が種を蒔いて育てたクヌギ林
通行禁止の看板
傾斜のきつかったスダジイ林手前とその中の散策路にはプラ擬木の階段が設置されていた。
鳴り物入りでつくられた生き物避難池。ただし、谷戸の池には生き物はあまりいなかったとのこと。“蓮田”になった谷戸の池に多様な生物が生息できるはずがない。生物が生きられるにはそれに適した環境が必要なのだ。
無用の長物だった沈砂池。税金を使って設置し、谷戸の池を蓮田にしてしまった。その挙句に税金を使って、土砂を浚渫せざるを得なくなった。「里山」と「原生林」の区別が付かない、的外れの自然保護を旗印に掲げ、沈砂池づくりを推進した人たちはその責任を取るべきだ。わたしはそう思う。そうでなければ、鎌倉市に緑行政を食い物にしているまるで“寄生虫”だ。
土砂浚渫が終わった谷戸の池。蓮の姿はなく、エビモが水面を覆っていた。鎌倉市公園課によれば、蓮は土砂浚渫の際、撤去された。
黒い管は谷戸の池の上から池に水や泥が入り込まないように設置された。
2本の杭の下に水抜き栓がある。かつては梯子状になっていた。梯子を降りて栓を抜くと池の水がどっと流れた。
2本の杭のすぐそばにコンクリート製の土管があった。どうやら水量を調整するためにつくられたようだ。
谷戸の池の堤体に密生しているアズマネザサ。沈砂池づくりを推進した中心人物は、このアズマネザサは池の上の湿地帯の乾燥を防ぐために刈ってはいけないと主張していた。この耳ではっきり聞いたことがある。谷戸の池の周辺は、かつて棚田だった。稲が実るためには水、そして日当たりと吹き抜ける風が必要だ。稲穂を渡る風は心地よい。全国の有名な水田の風景を見れば一目瞭然だ。]]>
台峯谷戸の池浚渫工事このまま継続、完了は5月末3・21
http://kitakamayu.exblog.jp/26521112/
2017-03-22T07:55:00+09:00
2017-03-22T07:56:51+09:00
2017-03-22T07:55:14+09:00
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台峯&マンション問題
3月21日、鎌倉市公園課から台峯緑地保全会に入った連絡によると、同月22日に終了する予定だった谷戸の池の浚渫工事は①このまま継続して5月いっぱいまでかかる見通し②生き物避難池への立会は来週から数回を予定しているが、21日の雨でちょっと予定が変わるかもしれない。日にちがはっきり決まったら連絡する―とのこと。]]>
台峯谷戸の池浚渫のための仮設道路施設工事ほぼ完了
http://kitakamayu.exblog.jp/26460394/
2017-02-27T18:26:00+09:00
2017-02-27T18:30:41+09:00
2017-02-27T18:26:20+09:00
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台峯&マンション問題
3月中旬から堆積した土砂の浚渫スタートへ
通行止めになっている山崎子供会会館入口
鎌倉市公園課によれば2月26日までに、台峯谷戸の池に堆積した土砂浚渫のための仮設道路施設工事がほぼ終了した。これに伴い3月中旬から谷戸の池の浚渫工事に入り、同月22日には池の浚渫を終える予定だ。
仮設道路は幅が1・8メートル。砂利を敷き、その上に衝撃緩和のマットを敷いてある。工事は危険回避のため、立ち入り禁止の看板を台峯の入口に設置し、工事に関わる地点を封鎖した上で2月6日から始まり、最初に道路予定地とその周辺の下草刈りと樹木の伐採、枝打ちなどを行った。
流水谷戸入口
湿地沿いに走る水路が始まる地点
浚渫した土砂は台峯の外には運び出さずに、池のすぐ上と北鎌倉女子学園グランドのほぼ真下の2箇所に広場を確保して、そこに浚渫した土砂を置く。仮設道路の長さは約500メートルで、山崎子供会館入口から湿地沿いに走る水路が始まる地点近くまで伸びている。
仮設道路は山崎子供会館入口から北鎌倉女子学園グランドのほぼ真下までは将来、管理用通路として活用する。北鎌倉女子学園グランドのほぼ真下から先の仮設道路の砂利は撤去する。
台峯緑地保全会によると鎌倉市公園課から28日、同会に「池の上流100メートル行かないくらいのところに生き物避難池を作る。避難する生き物の選定、方法については緑政審議会が決める。意見があれば提出して欲しい。実際の生き物の避難については3月中旬に台峯緑地保全会など台峯保全に関係した3団体から数名ずつのボランティアを募集して実施する方針」との電話連絡が入った。
老人の畑付近の入口
常緑樹林
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台峯のこのアズマネザサの処理、危険では?
http://kitakamayu.exblog.jp/25298629/
2016-02-14T12:17:53+09:00
2016-02-14T12:17:43+09:00
2016-02-14T12:17:43+09:00
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台峯&マンション問題
2月9日、台峯緑地保全会の定例手入れに参加したついでに、台峯の谷底も見に行った。現時点で同会の手入れの対象エリアは尾根道周辺で谷底は対象外だ。谷底はかつての田んぼで、人為的に“蓮田”になってしまったため池(谷戸の池)もある。こちらを訪れるのも久しぶりで、昨年(2015年)10月31日に開催された「北鎌倉『匠の市』同時開催―北鎌倉ウオッチング 台峯で里山の秋を愉しむ」以来だ。
尾根道から谷底に至る常緑樹林にさしかかると園舎をもたず、里山を拠点に、野山や海で幼児を遊ばせながら幼児を自主的に保育している青空保育グループのメンバーと遭遇した。嬉々として斜面を下っていく幼児もいれば、下るのを怖がって泣きじゃくる幼児もいたが、親子が一緒に自然と触れあうことは貴重な体験だと思う。
かつての田んぼは台峯緑地保全会が手入れをしている尾根道周辺とはうって変わって荒れ放題だ。気になったのは畦道沿いに生えてきたアズマネザサの処理。台峯緑地保全会ではない市民団体が手入れをしているので、その理由は分からないが40センチメートル程度に刈ってある。水平に刈ってあればいいのだが切り口が斜めになっており、散策に訪れた市民がつまずいたりしてこの切り口の上に倒れ込んだら危険だと思う。
谷戸の池では、水面を覆い尽くしていたと思われる蓮は、季節の関係で既に枯れてしまい、その残骸のみが残っていた。谷戸の池の今後についての意見は鎌倉市に提出してある。答えはまだ返ってこない。どうなることやら。
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ひどい、台峯・谷戸の池が本当の蓮田になっちゃった10・26
http://kitakamayu.exblog.jp/22918416/
2014-10-29T16:12:00+09:00
2014-10-29T16:48:39+09:00
2014-10-29T16:13:19+09:00
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台峯&マンション問題
10月26日、久しぶりに台峯のシンボルである谷戸の池の様子を見に行った。この日はかっちゃんこと北鎌倉湧水ネットワークの里山インストラクターで台峯緑地保全会の川上克己さんのお宅で芋煮会が開かれた。かっちゃんのお宅は台峯の麓にある。芋煮会が始まるまでには1時間以上時間があった。
「ひどい」。谷戸の池と対面して思わずため息が漏れた。4カ月前に訪れたときは「まるで蓮田」という表現だったが、今回は「蓮田そのもの」になっていた。「台峯の生き字引」である川上克巳さんは子どもの時にプール代わりして泳いだり、魚釣りをしていた。当時の面影は全くない。
釣りが出来た谷戸の池(撮影:1981年)
満々と水をたたえた谷戸の池(撮影:2003年)
土砂が流入、陸地化(撮影:2011年)
蓮田なってしまいそう!(撮影:2012年)
私より先に知り合いの人が来ていて「ひどいですね。ハスの葉や茎が腐ってヘドロ化が進んでいます。4、5年前に誰かがハスを投げ込んだんです」と行っていた。「誰かがハスを谷戸の池に持ち込んだ」説は、谷戸の池の上に泥が流れ込む仕掛けを作り、池の水位を下げて谷戸の池の「蓮田化」を推進したと思われる鎌倉市緑政審議会の委員の受け売りだ。ハスは泥田で育つ。この条件が整わねば、かくも大量に繁殖することはないとわたしは考える。
ハスを投げ込んだところで、条件が整わなければ、ハスは育たない。六国見山の手入れをし、明るくなった森には、山野草が続々と蘇っている。手入れ前のアズマネザサ、アオキ、常緑樹が生い茂った暗い森には全く見られなかった光景だ。森に山野草の種は存在していたが、成育の条件が整っていなかった。「誰かがハスを谷戸の池に持ち込んだ」説は、責任転嫁もいいところだとわたしは思う。
【蓮田化の理由】(「台峯の生き字引」である川上克巳さんの説明)
土砂が池に流入している最大の理由は、谷底が乾燥化したとの理由で何百年も続いていた水路の流れを堰き止めて、ハンノキ林(かつては水田)の中に新たに2本の水路と2つの沈砂池を作ったからだ。
旧水路は長い歴史の中で水の流れで土砂が徐々に削り取られて、岩がむき出しになっていた。このため、池に土砂がたくさん流れ込むことはなかった。しかし、新しい水路は旧水路のような状態になっていないので、大雨の時に大量のどろどろした土砂を雨水と一緒に池に流し込んでしまう。
そもそも、谷底が乾燥化したから水を送って乾燥しない湿地になるという考え方も間違っている。これは水田には冬でも水があると錯覚している里山の自然を知らない都会人の発想である。稲刈りが終われば水を干す。
春になるとハンノキ林には一面にヘビイチゴの花が咲きとてもきれいだった。しかし、沈砂池と新水路を作ることを推進した人たちは、ヘビイチゴは乾燥化の象徴であり、谷底にそぐわない植物だと主張した。結果としてヘビイチゴの草原はなくなり、池に草地ができた。
池の水位が低下しているもう一つの理由は、「浅くしなければ水が腐る」といって、池の水の落ち口を下げてしまったからだ。谷戸の池は円くて平たい池だが、かつて水深は2メートルくらいあった。それでも水が腐ることはなかった。現状を放置すれば土砂の池への流入が今後も続くだろう。
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「千里の道も一歩から」:台峯緑地保全会9月定例手入れ
http://kitakamayu.exblog.jp/22582399/
2014-09-12T18:57:00+09:00
2014-09-12T18:59:29+09:00
2014-09-12T18:58:00+09:00
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台峯&マンション問題
手入れ後
手入れ前
9月9日の午前中、台峰(台峯)緑地保全会(梅沢徳夫代表)による台峯の9月定例手入れに参加した。この日は全米オープンテニスの男子シングルス決勝戦が午前6時からスタートし、WOWOWが生中継した。決勝に進出した錦織選手のファンなので、テレビ観戦してから台峯に向かったので、少し、遅れて手入れに参加することになった。
手入れの場所は稲荷神社の上の斜面で、メーンの作業は下草刈り。現場に到着すると「野口さん残念でしたね」と慰められた。錦織選手がチリッチ選手に完敗し、がっくりきていた。さて、肝心の作業だが、現場が斜面で大きく成長したアズマネザサに蔓が絡まり、かなりしんどかった。六国見山森林公園の手入れを始めたころを思い起こさせた。
でも「千里の道も一歩から」だ。どんなに大きな事業でも、まず手近なところから着実に努力を重ねていけば成功する。みんなで力を合わせて手入れを続けていけば、いつか、散策路から50年以上前のように大船、その先の丹沢などが見えるようになるだろう。
手入れスタート
手入れ終了!
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「(仮称)山崎・台峯緑地実施設計(案)」への意見書を提出
http://kitakamayu.exblog.jp/22440711/
2014-08-06T16:11:11+09:00
2014-08-06T16:12:01+09:00
2014-08-06T16:12:01+09:00
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台峯&マンション問題
台峯のスダジイ林の一部は既に「緑の砂漠化」しています!
北鎌倉湧水ネットワークは8月6日、鎌倉市に対し、下記のように「(仮称)山崎・台峯緑地実施設計(案)」への意見書を提出した。
「(仮称)山崎・台峯緑地実施設計(案)」への意見書
2014年8月6日
北鎌倉湧水ネットワーク代表 野口 稔
(1)「源流の森」関連では表現の変更を考えてはいかがでしょうか
ご承知のように台峯はかつて倉久保の谷戸と呼ばれ、隣接している山崎の谷戸(現在の鎌倉中央公園)ともに鎌倉を代表する里山です。(仮称)山崎・台峯緑地実施設計(案)の目指す世界は、里山の特質を生かした風致公園であると理解しています。
しかし、(仮称)山崎・台峯緑地実施設計(案)には①源流の森と里山の保全ゾーン②里山の保全ゾーン③里山再生ゾーンのゾーン分けの中で「スダジイの優占する自然林として保全を図る」という目標が掲げられ、里山を否定する書き方になっています。そもそも里山は手付かずの自然ではありません。人が生活の糧を得るために自然の遷移を足踏みさせてきた場所です。結果として人間の命だけでなく、多様な生き物たちの命を守り育んできました。
スダジイの優占する自然林=極相林が、「水源涵養力の高い下層植性の発達した複層林」を生み出すという表現も意味不明です。実施設計(案)で「源流の森」に設定されている地帯のスダジイ林の一部は既に暗く、「緑の砂漠」になっており、下層植生が生えていません。極相林化が進行すればさらに森は暗くなり、下層植生が発達するとは到底思えません。林野庁、各自治体、森林組合などの森林関係者は、下層植生を発達させるために、こぞって間伐を実施し、日当たりを良くする方法を採用し、実践しています。
実施設計(案)説明会の席上「『スダジイの優占する自然林として保全を図る』ことで、『水源涵養力の高い下層植性を発達させた』という実証例なり、根拠はあるのか」という質問に「何らかの根拠はあったはず」というお答えしか、いただいておりません。下層植性が発達しなければ、水源涵養力を高めるという目標も達成できないはずです。
従ってスダジイの優占する自然林=極相林を源流の森(=水源の森)と命名することも不自然です。ならば「スダジイの優占する自然林として保全を図る」「特に水源涵養力の高い下層植性の発達した複層林として保全」という表現の変更を考えてはいかがでしょうか。鎌倉市の公式文書に根拠薄弱かつ意味不明な文言を未来永劫に残すことは、鎌倉市の見識を疑われかねないとわたしは考えます。
(2)堤体の大規模な補強工事は見直してください
実施設計(案)説明会で、実施設計(案)通りに工事を進めた場合の工事費見込みは2億円(建物を除く)で、このうち堤体の補強工事費は全体の3割に当たる6千万円とお聞きし、コストと規模の大きさに驚きました。工事の前提になっている谷戸の池の貯水量が3000トンということですが、現在は農業用水には使われていないので、景観面や生物の多様性などに配慮しながら、貯水量を少なくし、堤体の大規模な補強工事を回避する方向を探ってください。
(3)「里山とは何か」をきちんと説明してください
実施設計(案)説明会では①里山はきめ細やかな維持管理が必要になることから、市と指定管理者、市民等との協働による維持管理を行う②詳細な維持管理内容の検討など、市と指定管理者、市民等との間の意思決定や連絡調整を行う組織として協議会(案)を設立する-の方針が示されました。
「緑」と「自然」の問題は非常に難しいものがあります。「里山」を目指すのか、「原生林(極相林)」を目指すのか。いずれかを選択することによって、ゴールへのアプローチの仕方は、決定的に違うと思います。鎌倉市が「里山とは何か」をきちんと説明しないで協議会を設立したら、協議会の内部で意見の対立が起き、市と指定管理者、市民等との協働による維持管理は暗礁に乗り上げることが予想されます。
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市、指定管理者、市民協働で維持管理:台峯実施設計案説明会③
http://kitakamayu.exblog.jp/22406869/
2014-07-27T15:35:00+09:00
2014-07-27T18:17:30+09:00
2014-07-27T15:36:10+09:00
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台峯&マンション問題
実施設計案に示された【管理運営体制】
北鎌倉湧水ネットワークは実施設計素案に対し、「緑地の保全・管理に当たっては、市民ボランティアとの連携をお考えとのことですが、できるだけ多くの市民が意欲的に参加できるような連携の仕組みを作ってください」との意見書を提出した。
実施設計案説明会では①里山はきめ細やかな維持管理が必要になることから、市と指定管理者、市民等との協働による維持管理を行う②詳細な維持管理内容の検討など、市と指定管理者、市民等との間の意思決定や連絡調整を行う組織として協議会(案)を設立するーの方針が示された。
鎌倉市にお願いしたいのは「里山はきめ細やかな維持管理が必要」というのであれば、「里山とは何か」をきちんと定義してほしい。(仮称)山崎・台峯緑地 実施設計素案に対する意見書に北鎌倉湧水ネットワークは「里山の概念、定義を明確にし、台峯は元々が里山であるという歴史認識に基づいた実施設計図を描いて着工してください」と書いた。 実施設計(案)には「これまでの実施設計内で里山を明確に定義していないことから、定義はありません」と意見書への回答が掲載されている。
「『緑』はある種『宗教』だ」とわたしは考えている。赤坂信・千葉大学園芸学部教授は「『緑』はイデオロギー」と言う。「自然はそのままがいい」「六国見山に人が立ち入るのは好ましくない」「ウグイスが棲めなくなってしまう。アズマネザサを刈らないで」「アオキは保水力維持に役立ち、実はヒヨドリの餌になる。だからアオキは伐らないでほしい」「間伐するとプライバシーの侵害になる」。里山の手入れに関してはさまざまな意見が寄せられた。地道な活動を通じて、こうした意見に適切な答を出していきたい。(「里山ってなんだ!『やま』の手入れはなぜ必要なの? 鎌倉の美しい里山継承プロジェクト3年間の足跡」(企画・編集 北鎌倉湧水ネットワーク 発行・夢工房より)
「緑」と「自然」の問題は非常に難しい。「里山」を目指すのか、「原生林(極相林)」を目指すのか。いずれかを選択することによって、ゴールへのアプローチの仕方は決定的に違う。鎌倉市が「里山とは何か」をきちんと定義しないで協議会を設立したら、協議会の内部で意見の対立が起き、市と指定管理者、市民等との協働による維持管理は暗礁に乗り上げるだろう。
4-5. 管理運営体制(台峯実施設計案)
(1)管理運営方針
・管理運営体制の基本的な考え方を以下に示します。
●管理主体は鎌倉市であり、公園の現場運営管理は指定管理者が担います。
●里山はきめ細やかな維持管理が必要になることから、市と指定管理者、市民等との協働による維持管理を行います。
●市民と指定管理者が目標を共有し、協働で保全活動を行う組織として、管理運営組織を設立し、市民等による保全活動を一元化します。
●詳細な維持管理内容の検討など、市と指定管理者、市民等との間の意思決定や連絡調整を行う組織として協議会(案)を設立します。事務局は指定管理者が担います。
【管理運営体制図(案)】
管理者:鎌倉市(都市整備部公園課)
【主な役割】
・樹林等保全方針、年間維持管理プログラムに基づいた、一元的な維持管理作業の実施
・簡易モニタリングの実施
・公園の利用促進
・「協議会(案)」の運営と構成主体間の調整( コーディネイト)
・「管理運営組織」と連携した維持管理作業の実施と市民ボランティアの育成と「管理運営組織」運営のサポート
指定管理者
【主な役割】
・樹林等保全方針、年間維持管理プログラムに基づいた、一元的な維持管理作業の実施
・簡易モニタリングの実施
・公園の利用促進
・「山崎台峯緑地管理運営協議会(案)」の運営と構成主体間の調整( コーディネイト)
・「管理運営組織」と連携した維持管理作業の実施と市民ボランティアの育成と倶楽部運営のサポート
公園・緑地利用者(市民)
管理運営組織
【主な役割】
・指定管理者との協働による維持管理作業、簡易モニタリングの実施
・市民ボランティアの育成
・公園の利用促進プログラム等への協力
調査班 作業班 イベント班 広報班
協議会(案)
【主な役割】
・年間作業計画の提示と作業場所や作業手法の調整、
改善策の検討等
・作業実施状況やモニタリング結果報告
専門家
【主な役割】
・樹林地等保全方針や初期整備、維持管理手法等に対する助言
・モニタリング結果の分析評価
・利用と保全の調整に対する助言
(仮称)山崎・台峯緑地 実施設計素案に対する意見書
2014・4・30
北鎌倉湧水ネットワーク代表 野口 稔
(3)緑地の保全・管理に当たっては、市民ボランティアとの連携をお考えとのことですが、できるだけ多くの市民が意欲的に参加できるような連携の仕組みを作ってください。
【上記要望の理由と背景】
(3)について
3年以上にわたって鎌倉市、鎌倉市公園協会のご了解をいただき、六国見山森林公園の手入れしております。その結果、分かったことは緑地の保全・管理には大変なコストがかかるということです。これまで保全活動していた市民団体以外へも広くボランティアの呼びかけをお願いいたします。
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谷戸の池の堤体改修に疑問符:台峯実施設計案説明会②
http://kitakamayu.exblog.jp/22406673/
2014-07-27T14:22:00+09:00
2014-07-27T14:24:45+09:00
2014-07-27T14:22:14+09:00
kitakamayunet
台峯&マンション問題
台峯の谷戸の池(撮影:2013・11・2)
台峯緑地のシンボルともいうべき谷戸の池への大量の土砂流入、堆積、結果としての蓮田化への対応についてはかねてから鎌倉市に要望し、(仮称)山崎・台峯緑地 実施設計素案に対する意見書にも「(2)ため池(谷戸の池)の急速な環境悪化の原因究明と、改修方法の分かりやすい説明をお願いいたします」と書いた。
7月25日の実施設計案説明会では、谷戸の池の改修設計についての具体的な説明があった。この説明の中で多数の出席者から疑問符を付けられたのが、水をせき止めている堤体の大規模な補強工事。鎌倉市よれば、堤体を地質調査した結果、安全基準を満たさないため、地震発生時には左岸が崩壊するので、堤体の補強工事を実施するという。
補強工事の方法だが、現在の堤体を深く掘削し、その跡に土を増量、圧力を加える。実施設計案通りに工事を進めた場合の工事費見込みは2億円(建物を除く)で、このうち堤体の補強工事費は全体の3割に当たる6千万円。
この工事の前提になっている谷戸の池の貯水量は3000トン。出席者からは「谷戸の池の水は農業用水に使われていた。今はそうでない。だとすれば貯水量を少なくすれば補強工事は必要ないのでは」「過去70年の間に、地震で堤体が崩壊した事実はない。現在、堤体にはアズマネザサがびっしり生え、堤体の強度は増している」と補強工事に反対する声が相次いだ。
今から16年前、できるかぎり里山の原型を残した形での「里山的実質保全」という目標を設定し、台峯の保全運動を展開した。鎌倉市は「市民の安全確保」を錦の御旗に補強工事を推進する姿勢を見せているが、説得力に欠けているとわたしは思う。不必要な工事は止めてもらいたい。
「ため池の改修設計」(台峯実施設計案より)
ため池の役割と整備の考え方
・多様な環境の要素として、また湿地環境を維持するための施設として重要な役割を果たしており、今後もその役割を担うものと思われます。
・ため池の水環境の維持及び安全性の確保を図り、本緑地内で『生きたため池』として保全活用を図ります。
・底泥の除去及び堤体の補強、取水施設、余水吐等の整備等を行い、基本的なため池の機能を維持していきます。
・これらの整備は出来るだけ現況を保全しつつ実施します。
・ため池は、安全に利用し、谷戸の湿地環境を復原するために堤体を改修します。
・現在の堤体は、安定計算の結果から、地震発生時には左岸が崩壊します。
・ため池の改修にあたっては、生き物や環境に十分配慮した工法の選定、工事時期を検討し、設計しました。
・ため池の改修整備は1年目に浚渫を行い、2年目に堤体の改修整備をします。
・緑地内に入る工事用車両は原則2t車以下とします。
・ため池は、①堤体、②洪水吐、③取水施設・緊急放流施設からなります。
・堤体の全断面で遮水する形式の均一型とします。全断面がほぼ同一材料であるため、施工が比較的容易です。
・現況の堤体の地質調査(ボーリング地点:上流側・下流側)を実施した2箇所で計算を行った結果、下流側で基準安全率「1.2」を満たさないため、地震発生時には崩壊する結果となりました。
堤体の改修整備 工事フロー図
2-1. 既存堤体掘削
・既存堤体を堤体深土まで掘削し、堤体近くに仮置き ( 約890 ㎡ )
2-2. 樋管等整備
・樋管、洪水吐、コンクリート階段、フラップゲート付泥排水桝を整備
2-3. 堤体の改修整備
・仮置土を運搬
(下流湿地深土920 ㎡ + 既存堤体掘削土890 ㎡ =1810 ㎡)
・既存堤体を段切し、腹付盛土後、転圧
・堤体緑化( 芝張り)
(仮称)山崎・台峯緑地 実施設計素案に対する意見書
2014・4・30
北鎌倉湧水ネットワーク代表 野口 稔
(2)ため池(谷戸の池)の急速な環境悪化の原因究明と、改修方法の分かりやすい説明をお願いいたします。
【上記要望の理由と背景】
(2)について
約3年前から始まった台峯緑地のシンボルともいうべき谷戸の池への大量の土砂流入、堆積、結果としての蓮田化という環境の悪化の原因については、2011年3月2日付で「定期的に実施されていた谷戸ノ池の水抜き作業が、耕作放棄とともに、行われなくなり、徐々に堆積し、現在に至ったものと考えています」との回答をいただいております。
確かにこうした理由もあると思いますが、主因は谷戸の池の上のハンノキ林(かつては水田)に水路を作り、谷戸の池に水を引き込んだことと、池の水の落ち口を下げてしまったからだと考えます。きちんとした原因究明をされた上で改修工事を行ってください。
4月25日の説明会に参加しましたが、改修方法としてオープンカット工法、地盤改良方法、グラウト工法の三つの工法が提示されました。しかし、説明が不十分で優劣がよく理解できませんでした。予算の見通しも含めた分かりやすい説明をお願いいたします。
【ご参考】
谷戸の池への土砂流入・堆積問題について鎌倉市に質問状(2011年1月29日)
http://kitakamayu.exblog.jp/15837276/
谷戸の池への土砂流入・堆積問題についての鎌倉市回答(2011年3月 2日)
http://kitakamayu.exblog.jp/15999155
谷戸の池はまるで蓮田、「ひどすぎる」と参加者から怒りの声(2013年11月 2日)
http://kitakamayu.exblog.jp/20933216/
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「源流の森」への違和感の正体:台峯実施設計案説明会①
http://kitakamayu.exblog.jp/22404638/
2014-07-26T21:52:00+09:00
2014-07-27T18:11:56+09:00
2014-07-26T21:52:56+09:00
kitakamayunet
台峯&マンション問題
スダジイの優先する自然林は水源かん養機能が低い!
7月25日午後7時から鎌倉市役所講堂(第3分庁舎)で開催された(仮称)山崎・台峯緑地実施設計(案)説明会に参加した。台峯の将来に関心を持ちながらも説明会に参加できなかった方々のために、この説明会のポイントを3回(①「源流の森」への違和感の正体②谷戸の池の堤体改修に疑問符③市、指定管理者、市民協働で維持管理)に分けて掲載する。
3か月前に公開された(仮称)山崎・台峯緑地 実施設計素案に対し、北鎌倉湧水ネットワークは意見書の中で「『源流の森』(ため池の集水域や湿地、常緑広葉樹(スダジイ)の自然林を保全しながら台峯の谷戸の原流域を守るゾーン)の設定に違和感を覚える」と指摘した。今回の説明会ではこの違和感の正体をはっきりさせるために以下の質問をした。
Q 「スダジイの優先する自然林への誘導(間伐などせず、巡視管理などに止めることで、スダジイの自然林へと自然遷移にまかせて誘導する)」とはスダジイの林=極相林を作るということか?
A その通りだ。
Q なんのために極相林を作るのか?
A 水源涵養力の高い下層植生を発達させるためだ。
Q 極相林が水源涵養力の高い下層植生を発達させるという根拠はあるのか。
林野庁のHPには「間伐未実施で放置されている森林 林内が暗く、下層植生が消失し、表土の流出が著しく、森林の水源かん養機能が低い。間伐が適切に実施されている森林 林内に適度に光が射し込み、下草などの下層植生が繁茂しているため、水源かん養機能や土砂流出防止機能が高い。幹が太く、生育が良くなり、風や雪にも折れにくい。下層植生が豊かで生物多様性が維持される」とある。
神奈川県が平成15年5 月に作製した「水源の森林づくり 広葉樹林整備マニュアル」には「水源の森林エリア内で、確保森林が多く存在する標高800m以下の森林の潜在自然植生は、常緑広葉樹林になります。常緑広葉樹林は、比較的林内が暗く、下層植生の乏しい森林になりがちで、どちらかと言えば水源林としてあまり好ましい林相とはいえません」とある。
各自治体も間伐をすることで水源涵養のために下層植生を発達させている。例えば鹿児島県のHPには「水源涵養機能 【目標】 下層植生とともに樹木の根が発達することにより,水を蓄えるすき間に富んだ浸透・保水能力の高い森林土壌を有する森林を目標とします。【基本方針】良質な水の安定供給を確保する観点から,適切な保育・間伐を促進しつつ,下層植生や樹木の根を発達させる施業を基本とし,伐採に伴って発生する裸地については,縮小及び分散を図る。また,立地条件や県民のニーズ等に応じ,天然力も活用した施業を推進することとします」とある。
首都圏の水がめの栃木・群馬の「水源の森」も同じような施策をしている。。研究論文にも「- 本数間伐率35% 以上でほぼ確実に下層植生が増加-専門研究員 石井 哲」がある。
台峯のスダジイ林の一部は既に「緑の砂漠化」している
実施設計(案)で「水源の森」に設定されている地帯のスダジイ林の一部は暗く、「緑の砂漠」になっており、下層植生が生えていない(写真)。東京大学愛知演習林講師の蔵地光一郎さんは「水の知」最前線で「森には多くの水を蓄える力があります。しかし、それは森自体が水を必要としているから蓄えるだけであり、人間に水を与えるために蓄えているわけではありません。見かけは立派な森ですが、こうした不健康な森の土壌は薄く、土地の保水能力ははげ山とほとんど同じ。不健康な森が『緑の砂漠』といわれるゆえんです」と言い切っている。
極相林が水源涵養力の高い下層植生を発達させるという(仮称)山崎・台峯緑地実施設計(案)の主張は極めて異質だ。根拠があるなら示して欲しい。
A すべてスダジイにするわけではない。市民とのモニタリングを通じて維持管理していく。必要なら他の樹種に変更する。神奈川県の水源の森の見学も含め、調査研究を進めたい。
(仮称)山崎・台峯緑地 実施設計素案に対する意見書に北鎌倉湧水ネットワークは「里山の概念、定義を明確にし、台峯は元々が里山であるという歴史認識に基づいた実施設計図を描いて着工してください」と書いた。
実施設計(案)には「これまでの実施設計内で里山を明確に定義していないことから、定義はありません」と意見書への回答が掲載されている。勘弁して欲しい。実施設計素案と実施設計(案)には里山の言葉がふんだんに使われている。それで定義がないなんて信じられない。これではまるで、頭を失った胴体のようなものだ。
そもそも里山は手付かずの自然ではない。人が生活の糧を得るために自然の遷移を足踏みさせてきた場所なのだ。結果として人間の命だけでなく、多様な生き物たちの命を守り育んできた。違和感の正体が見えてきた。「スダジイ林等の遷移誘導」=手入れ放棄し極相林にすることは、里山の保全唱いながら里山を否定している。さらに、極相林が水源涵養力の高い下層植生を発達させるというとんでもない見当違いをしている。
実施設計(案)に書かれている「源流の森」の世界は、はっきり言って支離滅裂だ。実施設計案の作製を鎌倉市から委託されたコンサルティング会社の力量は、度素人なみのレベルしか持ち合わせていないのか? あるいは優れた専門知識を持ちながら、何らかの目的を持って鎌倉市や市民をミスリードしているのだろうか?
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老人の畑から見晴台に:台峯緑地保全会第2回定例手入れ
http://kitakamayu.exblog.jp/22395794/
2014-07-24T09:21:00+09:00
2014-07-24T23:11:48+09:00
2014-07-24T09:22:18+09:00
kitakamayunet
台峯&マンション問題
猛暑の中、通称・老人の畑で第2回定例手入れ
暑かったね、下草刈り無事に終了
台峰(台峯)緑地保全会(梅沢徳夫代表、設立2013年4月1日)は梅雨明けした7月22日の午前中、2回目の台峯の定例手入れを行った。場所は通称・老人の畑の下草刈り。この場所にはかつて「老人の畑」という看板が立っていたため、老人の畑と呼ばれるようになった。しかし、ここで野菜作りをしてきた「老人」の皆さんが撤収してしまったため、荒れ放題になってしまった。
その状態を憂えた台峯緑地保全会の創立メンバーで、北鎌倉湧水ネットワーク・里山インストラクターの川上克己さんが当初、個人的に下草刈りを行ってきた。今後は台峯緑地保全会が定例手入れのエリアに設定し、鎌倉市や他の市民団体と協働しながら息長く緑地保全に取り組んでいく方針だ。
「老人の畑」は正面が六国見山で、眼下に北鎌倉の町並みが見渡せる北鎌倉でも有数の眺めのいいスポットだ。春は川上さんが「北鎌倉千本桜」と名付けた六国見山のヤマザクラの眺めが圧巻で、9月には六国見山右側から上ってくる中秋の名月がこれまた素晴らしい。「『老人の畑』という呼び方は止めて今後は『台峯の見晴台』と呼びたい」と川上さんはいう。
向かいが六国見山
カヤはお月見に備えて残した
樹液を求めて蜂などが寄ってきた
アザミがきれいに咲いていた
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(仮称)山崎・台峯緑地実施設計(案)、鎌倉市がHPで公開中
http://kitakamayu.exblog.jp/22376588/
2014-07-18T17:54:00+09:00
2014-07-18T19:49:02+09:00
2014-07-18T17:55:08+09:00
kitakamayunet
台峯&マンション問題
鎌倉市は7月15日付で公式HPに①「(仮称)山崎・台峯緑地実施設計(案)」の説明会を同月24、25日に開催する②実施設計(案)を7月16日(水)から行政資料コーナー(本庁舎3階)、図書館とホームページ(http://www.city.kamakura.kanagawa.jp/koen/kouensyoukai.html)で閲覧できる―とのお知らせを掲載している。
友人、知人から鎌倉市のHPにアクセスしてもどこにこのお知らせが掲載してあるのか分からないとの声が寄せられているので、北鎌倉湧水ネットワークのブログに転載する。鎌倉市のHPには、お知らせの数が多いので、ネット検索に慣れていないと簡単に探すことはできない。もう少し、分かりやすくアクセスできるような工夫を鎌倉市にはお願いしたい。実施設計(案)は85ページもある。事前に目を通しておかないと、時間の限られた説明会の説明だけでは、問題点が明確にならないだろう。
鎌倉市公園のご案内(更新日:2014年7月15日)
(仮称)山崎・台峯緑地実施設計(案)の説明会の開催について
鎌倉市では、7月2日(水)まで募集した「(仮称)山崎・台峯緑地実施設計(素案)」についての皆様のご意見を踏まえて、「(仮称)山崎・台峯緑地実施設計(案)」をまとめ、説明会を開催致します。
実施設計(案)は、7月16日(水)から行政資料コーナー(本庁舎3階)、図書館とホームページ(http://www.city.kamakura.kanagawa.jp/koen/kouensyoukai.html)で閲覧できます。
【説明会】
7月24日(木曜日)場所 深沢行政センター 午後7時~9時
7月25日(金曜日)場所 第3分庁舎講堂 午後7時~9時
【案】※印刷の際には、A3設定にしてください。
実施設計(案)は、次のとおりです。
(仮称)山崎・台峯緑地実施設計(案)1/7(PDF:2,850KB)
http://www.city.kamakura.kanagawa.jp/koen/documents/daiminejishisekeian1.pdf
(仮称)山崎・台峯緑地実施設計(案)2/7(PDF:2,531KB)
http://www.city.kamakura.kanagawa.jp/koen/documents/daiminejishisekeian2.pdf
(仮称)山崎・台峯緑地実施設計(案)3/7(PDF:2,824KB)
http://www.city.kamakura.kanagawa.jp/koen/documents/daiminejishisekeian3.pdf
(仮称)山崎・台峯緑地実施設計(案)4/7(PDF:2,793KB)
http://www.city.kamakura.kanagawa.jp/koen/documents/daiminejishisekeian4.pdf
(仮称)山崎・台峯緑地実施設計(案)5/7(PDF:2,918KB)
http://www.city.kamakura.kanagawa.jp/koen/documents/daiminejishisekeian5.pdf
(仮称)山崎・台峯緑地実施設計(案)6/7(PDF:6,751KB)
http://www.city.kamakura.kanagawa.jp/koen/documents/daiminejishisekeian6.pdf
(仮称)山崎・台峯緑地実施設計(案)7/7(PDF:1,167KB)
http://www.city.kamakura.kanagawa.jp/koen/documents/daiminejishisekeian7.pdf
【意見の提出方法】
この実施設計(案)への意見は封書かファックス、Eメールで、7月16日から8月15日(消印有効)までに公園課へ。
なお、本意見募集は鎌倉市意見公募手続条例の対象ではありません。
お問い合わせ
所属課室:都市整備部公園課
鎌倉市御成町18-10 本庁舎4階
電話番号:0467-61-3583
ファクス番号:0467-23-8520
メール:park@city.kamakura.kanagawa.jp]]>
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