北鎌倉湧水ネットワーク

見通し調査と植栽木の成長量調査実施1・19六国見山手入れ

就職が決まった大学4年のTさん久しぶりに参加

台風15号と19号影響の凄まじさをあらためて痛感

1月19日、北鎌倉湧水ネットワークは、六国見山森林公園でモニタリング調査（見通し調査と植栽木の成長量調査）を行った。参加者は4人。このモニタリング調査の結果は、まちむら交流きこう（一般財団法人都市農山漁村交流活性化機構）の六国見山森林公園が対象の令和元年度「森林・山村多面的機能発揮対策交付金」実施状況報告書に盛り込む。見通し調査は7カ所で、植栽木の成長量調査は2カ所。この日の調査にはこのところ姿を見せなかった大学4年生のTさんが参加してくれた。卒論、就活で忙しくて参加できなかったそうだ。就職も決まり、晴れやかな表情で調査を手伝ってくれた。若い世代参加はとてもうれしい。里山再生活動の継承が期待できるからだ。

この日の調査を通じて、台風15号と19号が六国見山森林公園に与えた影響の凄まじさをあらためて痛感した。見通し調査では【調査区４】から、大量の倒木の発生で、見通しが良くなり、公園外の高野台住宅地、大船の街並み、さらにその先の富士山、丹沢、男体山まで見えるようになった。

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植栽木の成長量調査では調査対象のイロハモミジ1本とクリの苗木1本が周囲の倒木に巻き込まれて、“消滅”、コナラ、クヌギも枝を折られてしまい、昨年よりも樹高が低くなってしまった。

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　【1月19日に行った作業】

（1）見通し調査（7カ所）

【調査区１】公園北口付近（見通し距離の数値目標30ｍ）

見通し距離：26.5ｍ。散策路から植栽したツツジが見えるが、その先に台風による倒木が発生し、見通し距離の数値目標30ｍは達成できなかった。

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【調査区２】シンボルツリー・夫婦桜上の赤道（見通し距離の数値目標30ｍ）

　見通し距離：数値目標30ｍ以上　夫婦桜の夫桜下の妻桜までのメジャーでの計測距離は24ｍ。台風で視界を遮っていたスギ、ヒノキが多数倒れ、その後の片付けによって、赤道からシンボルツリーがクリアに鑑賞できるだけでなく、公園外の高野台住宅地、大船の街並みまで見えるようになった。

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【調査区３】エリア１と２の境界線付近（見通し距離の数値目標55ｍ）

　見通し距離：数値目標の55ｍ以上　台風で境界線周辺のスギ、エノキが倒れ、その後の片付け完了で、公園外の高野台住宅地、大船の街並みまで見えるようになった。メジャーでの計測距離は丸切りした倒木の集積地までの34.5ｍ。

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【調査区４】2011年に活動を開始した時の作業路入口（見通し距離の数値目標52.6ｍ）　

見通し距離：数値目標52.6ｍ以上

台風で視界を遮っていたスギ、ヒノキが劇的に倒れ、その後の片付けによって、公園外の高野台住宅地、大船の街並み、さらにその先の富士山、丹沢、男体山まで見えるようになった。メジャーでの計測距離は34.5ｍ。これから先は段差があり、計測人の姿が見えなくなる。昨年8月、この付近を下刈中、報告者がキイロスズメバチの襲撃を受け、５カ所刺された。大きな枯れ木に巣を作っていたと思われる。枯れ木は伐採したが、作業の安全性を確保するためにはこまめな下刈りの必要性を痛感した。