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―有機野菜作りのきっかけは小説「複合汚染」― 地産地消へのアプローチを含め、食、農について、よりよい今と未来のための語り合いを目的にした「食と農を語ろう 生産者を囲んで」が 1月9日午後、横浜市の港南公会堂の第2号会議室で開かれた。参加したのは、生産者側から大平勝さんと橋本明子さんのお2人、流通サイドからこだま舎関係者、これに消費者など合計26人。このイベントは(有)こだま舎とかながわ地産地消推進プロジェクトが共催した。 ![]() ▽安全な土壌は1、2年ではできない 主催者の挨拶に続いて大平さんは「私は安全でおいしい野菜を作っているだけ。難しい議論をしても仕方がない。生産者は消費者が『必要だ、ほしい』と言ってくれれば、労を惜しまず一生懸命作る。安全な土壌は1、2年ではできない。何年もかかる。有機野菜を『高い』か『安い』という基準だけで評価すれば、(化学肥料や農薬を使った普通の野菜に比べて、コストがかかる有機野菜は価格が高くなるので)生産者はいなくなってしまう。『要らない』と言われれば作る意味がないからだ。いい生産者を作るのは消費者だと思う」と生産者の真情を吐露。 ![]() ▽必要な農家と消費者の連携 橋本さんは「BSEや鳥インフルエンザの問題を見る限り、農水省の対応は今も昔も変わらない。やっていることは、生産者のためでも、消費者のためでもない。企業、官僚、族議員の権益確保のために動いている。だから信用できない。今、必要なことは大都市圏から遠く離れた農家と消費者が手を結び合うことだ。いろいろなやり方があるだろうが、教科書はない。自らが教科書を作るつもりで、一つ一つの小さなグループが連携すれば、日本全体は強くなる」と行政のあり方を厳しく批判すると同時に、遠距離の生産者と大都市圏の消費者の連携の必要性を強調した。 ![]() ▽農薬づけ農業の危険性に警鐘 大平さんと橋本さんには共通点があった。お2人が有機野菜作りを始めたきっかけが、農薬づけ農業の危険性に警鐘を鳴らした有吉佐和子の小説『複合汚染』だったのだ。この小説は昭和49年10月から朝日新聞に連載された。公害問題の深刻化という社会情勢とあいまって、大きな反響を呼び、ベストセラーとなった。鎌倉の消費者の要請に応じて、大平さんは、普通の野菜作りから有機野菜栽培に全面的に切り替えた。東京で暮らしていた橋本さんは、茨城県に日帰りで自分たちで食べる有機野菜を作るための畑を確保した。 ▽とにかく売れる仕組みを作る お2人の講演の後、参加者によるフリートークに移った。参加者が有機野菜と出会ったきっかけでは「食べてみたら、とにかく美味しかった」「子供がアトピーで苦しんでいるから」「自分の健康のため」という意見が目立った。実際に有機野菜の販売に当たっている参加者からは「とにかく売れる仕組みを作ることが必要だ」という意見が強く出された。フリートークなので、意見の集約はされなかったが「美味しい有機野菜に出会い場を積極的に作っていること」と有機野菜の流通ルートの整備、強化が、有機野菜の普及に必要であるとの印象を持った。 【生産者プロフィール】 ▽ 大平勝さん 鎌倉市手広で30年、安全性と美味しさにこだわり、有機農業を営む。鎌倉市内の300世帯の消費者と提携。研修生を育成中。耕作面積は約80a。土にこだわる。肥料として使用するのは、鎌倉市が市民に無料で提供している堆肥だ。これを3年間くらいじっくり寝かす。畑が住宅地に隣接しているので、動物性の肥料は使わない。 ▽橋本明子さん 「自分たちで自分の食べ物をつくりたい」と考え、東京から茨城県の筑波山の麓に移住。耕作面積は14aと少ないが、都市消費者へ宅配出荷している。「減反差止め裁判」「提携米ネットワーク」等に取り組む。 #
by kitakamayunet
| 2005-01-16 12:34
| シリーズ・団塊世代
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